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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

付加価値高い商品 販路広げる


代表取締役社長 河本 大輔 (こうもと だいすけ)

―新型コロナウイルスの影響は。

 昨年はコロナ禍で、厳しい状況が続きました。多くの人が外出を控えた4月と5月は、飲料自動販売機の売り上げが前年より約4割低下。自販機の不振に伴って、飲料製造は当社を含め業界で約10%の生産減となりました。6月以降売り上げは回復し、秋には前年の90%近くまで取り戻しましたが、影響は長期化するとみています。コロナ以前に順調だったパウチ飲料の製造も、スポーツ活動の自粛などにより消費が落ち込みました。

―「巣ごもり消費」の効果は。

 コロナ禍で外食機会が減った半面、自宅で酒類をたしなむ人が増え、当社の低アルコール飲料の売り上げは、前年より6%近く伸びました。自社ブランドの缶チューハイ「アスター」は、動画配信サイトや会員制交流サイト(SNS)を活用したキャンペーンやマーケティングに力を注ぎ、前年の4倍近くまで売り上げが伸びました。

―自販機運営業界の再編に積極的に取り組んでいます。

 国内の飲料自販機の設置台数は飽和状態が続き、運営企業の大半は経営が厳しくなっています。当社の自販機事業は、売り上げが昨年の80%に落ち込んでも収益を上げられるよう、仕組みの構築を進めています。昨年は、自販機300台ほどを運営する福島県の企業を10月に買収するなど、計4件の買収や営業権の譲り受けがありました。同業者とのアライアンスで地域的なシェアを高め、効率化につなげます。今後の収益拡大には、同業他社との連携や協業が必要です。同一の設置場所であれば、1業者がまとめて運営を担当するのも一つの手です。業界内でリーダーシップを発揮し、再編を進めていきます。

―昨年10月、飲料ウェルネス事業部を立ち上げました。

 スーパー、ドラッグストア、海外展開、ネット販売など、自販機のルートセールス以外の営業を担当する部署です。ブランディングとマーケティングを強化し、販路拡大に取り組んでいきます。今年は積極的に新商品を投入する予定です。ストレート果汁にこだわったアスターシリーズのように、付加価値を高め、他社との差異化につながる商品の開発に力を入れていきます。


ストレート果汁にこだわったチューハイ「アスターシリーズ」
概要
社名アシードホールディングス株式会社
本社所在地〒720-0043
福山市船町7-23
Tel 084(923)5552
設立1972年11月
事業内容(グループ)清涼飲料水や低アルコール飲料の製造販売、自販機による清涼飲料水の販売、不動産賃貸事業
資本金7億9847万円
売上高(グループ)254億9692万円(2020年3月期)
従業員数(グループ)559人(2020年3月現在)
支社・支店・工場国内主要都市45カ所、国内2工場(栃木県下野市、東広島市)
関連会社アシード(株)、北関東ペプシコーラ販売(株)、アシードブリュー(株)、宝積飲料(株)、アオンズエステート(株)、HaLong Beer And Beverage Joint Stock Company
ホームページhttps://www.aseed-hd.co.jp/

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。