中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

味•香りや包装も こだわり貫く

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代表取締役社長 大谷 博国 (おおたに ひろくに)

―昨年は新店のオープンや既存店のリニューアルがありました。

JR広島駅(広島市南区)の商業施設「ekie(エキエ)」の開業に合わせて新店を出しました。広島駅には広島新幹線名店街が開業した時から店舗を構え、5年前まで「もみじ饅頭(まんじゅう)」の実演販売をしていました。焼きたては、売り場に甘い香りが広がり、風味も豊かでお客さまから好評でしたので、今回の新規出店を機に復活させました。

また、「ジ・アウトレット広島」(佐伯区)に出店し、広島バスセンター店(中区)もリニューアルしました。店にはお土産用以外にばら売りも常備し、地元の方の普段のおやつとしても楽しんでもらっています。

―昨年9月、主力商品「もみじ饅頭」「錦もみじ」のパッケージデザインをリニューアルしました。

意識したのはインバウンド(訪日外国人客)のお客さまです。味はもちろん見た目も追求する方が多い中、日本らしい奥ゆかしい美しさを感じてもらえるよう、数色の紅葉をシンプルに散りばめたデザインに変更しました。リニューアル後は売り上げの増加率が二桁台伸びています。

―今年取り組まれることは。

昨年、15年ぶりに食品衛生法が改正されました。国際標準の衛生管理法である「HACCP(ハサップ)」が制度化され、今後食品を扱う事業者にはより厳しい衛生管理が要求されます。HACCP方式を導入するには工場の設備から変えなければいけません。社内にHACCP準備委員会を立ち上げ、より高いレベルの衛生管理体制を確立するよう努めていきます。

―理事長を務める広島県菓子工業組合でも新たな動きがあります。

これまでレモンや酒かすを原料に使ったスイーツの開発を進めてきました。次の目標は広島産小豆の復活です。中国山地はかつて小豆の産地で、平安時代の文献にも記されています。小豆はあんの主原料でもあり、和菓子に欠かせない素材です。復活後は広島ブランドとして売り出したいです。

広島を訪れる外国人旅行者の多くは地元ならではの味を求めています。今後も流行に流されず、広島らしい和菓子を世界に発信します。

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リニューアルした「錦もみじ」の新パッケージ
概要
社名株式会社にしき堂
所在地〒732-0052
広島市東区光町1丁目13-23
Tel 082(262)3131
設立1951年10月
事業内容和洋菓子の製造販売(もみじ饅頭、生もみじ、せとこまち、あたらしもみじ、新・平家物語、やき餅咲ちゃん、メープルチョコレート、ふ餅)
資本金1000万円
売上高40億円(2018年6月期)
従業員数280人(2018年6月現在)
支社・支店・工場広島市東区光町本社工場、海田工場、福山市南本庄工場
関連会社(株)にしき堂本店、(株)にしき堂福山、(株)にしき堂海田工場
ホームページhttps://nisikido.co.jp