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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

培った技術を医薬分野で活用


代表取締役社長 神津 直 (こうづ なおし)

―生産性を向上させています。

 江田島工場(江田島市)に昨年10月、火薬を充塡(じゅうてん)する作業の一部を担うロボット3台を導入しました。爆薬を取り扱う火工品メーカーとしての規制を順守し、安全を十分に確保した上で生産効率を高め、人口減少時代にも対応できる体制の構築を目指します。
 ウェブ会議システムも活用しています。支店や工場とのやりとりはもとより、新型コロナウイルスの影響でオンライン商談を要望されるお客さまにもしっかり対応しています。以前から、事業継続計画に基づいて、セキュリティーの高いデータレスパソコンを導入していました。データをサーバーに保管して情報漏えいを防ぐパソコンを利用し、営業職や事務職がスムーズにテレワークに移行できました。

―新分野を開拓するなど事業拡大に取り組んでいます。

 新事業を企画する「開発本部」を、昨年4月に立ち上げました。これまで開発業務に携わっていたメンバーを中心に約30人を配置。まずは、防衛爆薬の製造から発展した技術を生かして手掛けている医薬品の領域を広げていきます。火薬類と同等の危険性がある物質を、安全かつ高品質に製造する能力を活用して、取り組みを強化しています。

―健康対策にも積極的です。

 社員の健康は、重要な経営課題の一つであり、企業の責任と捉えています。これまで費用の一部を補助していたインフルエンザの予防接種は、昨年10月から全額負担しています。新型コロナウイルスとの同時流行が危惧されるため、接種を勧めました。このほか、昨年2月の江田島市駅伝に2チーム計14人が参加するなど、運動の機会も増進しています。

―地域社会に役立つ開発に力を入れています。

 防災機器メーカーと協力し、火災の熱で自動的に、環境や人体に無害な薬剤を放出して消火する装置や建材を製造しています。さらに、爆発物を探知する犬の訓練に使うシートなども手掛けており、テロ対策に活用されています。
 生産性を向上させる設備投資とともに、危険物を取り扱う高度な特殊技術を進化させて能力を高め、より広く社会に貢献できる企業基盤の形成に力を尽くしていきます。


生産性向上に取り組む江田島工場
概要
社名中国化薬株式会社
本社所在地〒737-8507
呉市天応塩谷町1-6
Tel 0823(38)1111
設立1947年3月
事業内容防衛用火工品、産業用火薬品、工業薬品、医薬品の製造・販売、医薬品ドリンク、清涼飲料水の販売
資本金2億9700万円
売上高99億円(2020年4月期)
従業員数470人(2020年4月現在)
支社・支店・工場東京支店、江田島工場、吉井工場(群馬県)
関連会社(株)カコー、中化テック(株)、四国アンホ(株)
ホームページhttps://www.chugokukayaku.co.jp

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。