中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

ゴム技術に強み 品質重視の靴

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代表取締役社長 内田 貴久 (うちだ たかひさ)

―事業内容を教えてください。

1933年に「日満護謨(ゴム)工業」として設立し、建造物の床材に使う硬質ゴムタイルやスニーカーなど靴の製造販売を手掛けています。床材の分野では塩化ビニールが主流とされる中、当社は硬質ゴムタイルを扱う企業です。環境に優しい天然ゴムを主原料とする点や耐久性の高さといった創業80年の技術が評価され、全国の美術館や体育館など公共施設を中心に、空港や野球場などでも使われています。

―スニーカー「スピングルムーヴ」で注目されました。

ゴムの技術を生かし、60年代後半から子ども靴や婦人スニーカーの製造を本格化しました。73年発売の子ども向けシューズ「ピンポンパン」は大ヒットし、カジュアルスニーカーの草分けに。しかし90年代半ばから他社の製造拠点が海外に移り、安価な製品が流入しました。独自性のある商品を開発することで生き残りを図ろうと、97年に子会社をつくり、2002年に生み出したのがスピングルムーヴでした。

―商品の特長は。

靴底のソール部分を側面まで巻き上げる独自のスタイルを打ち出しました。快適な履き心地と形崩れしにくい利点があります。仕上げには特殊な釜に入れ、高温と高圧で靴底のゴムに強度と弾力性を持たせる伝統的な「バルカナイズ製法」を採用。甲部のアッパー(本体)素材はレザーが中心です。少量生産で1足1万5千円前後と比較的高価なものの、品質の確かさや快適な履き心地、デザインが喜ばれ、全国約200店で取り扱われるなど、当社を代表する商品に成長しました。

―今後の展開については。

硬質ゴムタイルに関しては、高機能、高品質をより幅広くPRし、公共施設以外の建物でも普及拡大を図ります。靴製造では17年にサイクリング用スニーカーを発売するなど、新ジャンルの商品開発にも注力します。本社(府中市)そばにある「グローバルシューズギャラリー」をはじめとする直営店やフランチャイズ店の増設も目指します。消費者との接点を広げ、要望を新商品の開発に生かすのが狙いです。国内生産を維持できる体制を整え、ひと味違う「メード・イン・ビンゴ」の商品を発信し続けたいです。

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ニチマン本社ビル
概要
社名株式会社ニチマン
所在地〒726-0005
府中市府中町74-1
Tel 0847(41)5600
設立1933年7月
事業内容カジュアルスニーカー企画販売
レザースニーカー企画製造
ゴム床材製造販売
資本金4800万円
売上高43億8100万円(2018年3月期)(連結)
従業員数220人(2018年9月現在)(連結)
支社・支店・工場東京支店・大阪支店・本社工場
関連会社(株)スピングルカンパニー、(株)ニチマンラバーテック、(株)ナガセ
ホームページhttp://www.nichiman.co.jp/