中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

機械やICT活用 充実の介護

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理事長 登 道夫 (のぼり みちお)

―業務の省力化に取り組んでいます。

介護機器や情報通信技術(ICT)を積極的に活用しています。体温や血圧の測定には専用機器を使い、自動で情報を記録し一元管理を目指します。メモした記録を転記する時間がなくなり、夜勤で職員の人数が少ないときも十分対応が可能です。運営する特別養護老人ホームや老人保健施設では1992年から介護リフトを利用しています。リフトを使った入浴介助は介護者にも利用者にも心身の負担が少なく、作業も確実で安全です。業務の省力化を進め、職員の定着率を上げて、優秀な人材の確保に努めます。そのことが介護の質を上げ、利用者に満足していただけると考えています。

―人材育成にも力を入れています。

介護職員のキャリアアップをサポートする体制を整えています。広島県の介護福祉士実務者養成施設の認定を受けて研修を実施しています。受験費用は法人が負担し、職員は働きながら資格を取得することができます。

―コスト低減にも積極的です。

10施設で節水・省エネに取り組んでいます。新電力の採用により全体で年間の電気料金は1200万円、施設ごとにデータ管理できる節水装置の導入により水道費300万円、合わせて1500万円のコスト削減を実現しました。太陽光発電に係る収益事業を一部で実施しているほか、今後は蓄電池を活用し電気料金のさらなる低減を図ります。老朽化した施設や設備については、エネルギー消費量を実質的にゼロにする「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の考え方に基づいた省エネ工事を検討しています。

―災害時の対応は。

私どもが運営する施設は、呉市及び東広島市の福祉避難所に指定されています。昨年の西日本豪雨では、認知症や徘徊(はいかい)など、避難所での生活が困難な要介護者やその家族を受け入れ、食事や宿泊、入浴などの支援に努めました。被災した職員や施設がありましたが、地域と一体となり、絆を深めることができました。これからも、利用者一人一人が、その人らしく活力ある生き方ができるように状況を把握し、各施設の特性を生かしたケアを提供していきます。

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利用者と職員が作った広島東洋カープを応援する作品
概要
法人名社会福祉法人白寿会
所在地〒737-0911
呉市焼山北3丁目21-5
Tel 0823(33)8000
設立1983年1月
事業内容社会福祉事業 公益事業 収益事業
売上高44億8800万円(2018年3月期)
従業員数841人(2018年11月現在)
施設・センター特別養護老人ホーム4施設、介護老人保健施設4施設、軽費老人ホーム3施設、デイサービスセンター2施設、地域包括支援センターほか
ホームページhttp://www.hakujukai.jp