広島の元気を創る 中国新聞 LEADERS 倶楽部広島の元気を創る 中国新聞 LEADERS 倶楽部
2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

「おとなのもみじ」 味わい上質


代表取締役社長 大谷 博国 (おおたに ひろくに)

―新商品「おとなのもみじ抹茶とあん餅」を12月に発売しました。

 こしあんを抹茶味の生地で包んだもみじまんじゅうです。あんは、北海道産の小豆に純度の高い氷砂糖を混ぜて炊くことで、すっきりとした甘みに。米粉も加え、もちもちとした食感に仕上げました。生地には宇治の抹茶を練り込み、上品な苦みと品の良い香りが楽しめます。「生もみじ」に続く新たな定番商品を作ろうと、熟練の職人たちが3年を費やし完成させました。

―若手も積極的に商品開発に関わっています。

 20、30代の若手社員による「新商品開発チーム」を立ち上げました。「新しい味を提供することで、広島に笑顔を取り戻したい」との思いで昨年から研究を重ね、「あんず味」のもみじまんじゅうを7月に、「かぼちゃ味」を10月に期間限定で販売しました。単品での売れ行きも良く、好評でした。現在、春限定の商品を試行錯誤しながら開発中です。

―新型コロナウイルスの影響が色濃く出た一年でした。

 観光客や出張者の減少に加え、感染拡大に備えた直営店の休業が響き、ゴールデンウイーク中の売り上げは、例年の1割に落ち込むなど厳しい年でした。ようやく6、7割まで回復しましたが、元のように戻るには時間が掛かりそうです。当社はこれまで、広島ならではの土産として県内での販売に注力してきましたが、今後は積極的に県外の物産展へ出店したり、通信販売に力を入れたりと、販路開拓に取り組みます。

―和菓子の魅力発信に力を注いでいます。

 コロナ禍での巣ごもり用に、洋菓子の需要が伸びた一方、贈答用が多い和菓子は全国的に売り上げが半分以下にダウン。和菓子ももっと日常的に食べてほしいという思いを強く持ちました。外出自粛中の子どもたちに喜んでもらおうと、保育園や病院などへ出向き、もみじまんじゅうを贈りました。笑顔で頰張る子どもたちを見て、和菓子も好んで食べてもらえると自信が湧きました。あんこは、タンパク質やポリフェノールが豊富なヘルシーなおやつです。当社は今年70周年を迎えます。苦しい時期は続きますが社員一丸で乗り越え、日本の伝統文化である和菓子の魅力を発信していきたいです。


おとなのもみじ 抹茶とあん餅
概要
社名株式会社にしき堂
所在地〒732-0052
広島市東区光町1丁目13-23
Tel 082(262)3131
設立1951年10月
事業内容和洋菓子の製造販売(もみじ饅頭、生もみじ、せとこまち、あたらしもみじ、新・平家物語、やき餅咲ちゃん、メープルチョコレート、ふ餅)
資本金1000万円
売上高40億円(2019年6月期)
従業員数300人(2020年12月現在)
支社・支店・工場広島市東区光町本社工場、海田工場、福山市南本庄工場
関連会社(株)にしき堂本店、(株)にしき堂福山、(株)にしき堂海田工場
ホームページhttps://nisikido.co.jp

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。