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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

非対面も円滑 通信で課題解決


取締役中国事業本部長
広島支店長 兼務
猪倉 稔正 (いくら としまさ)

―2020年はいかがでしたか。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、通信の重要性があらためて再認識されました。4月の緊急事態宣言中に、企業や自治体、学校などを対象にした相談窓口を設け、テレワークや遠隔授業などの導入をサポートしました。さらに、7月末までの期間限定で、スマートフォンで会社の代表番号や内線番号の発着信ができるサービスや授業映像をオンライン配信できるサービスなどの一部を無償で提供。一対一やグループで使えるビジネスチャットの新サービス「エルガナ」の提供も始め、非対面でも円滑なコミュニケーションを図れる環境の提案に注力しました。

―働き方改革を支援しています。

 世間では人工知能(AI)を生かした業務支援が好評で、当社でもパソコンの操作ログを収集し、定期的な事務処理の自動化や、手書き文書のデータ変換サービスを用意しています。社内のコールセンターでは、対話をリアルタイムにテキスト化して表示するだけでなく、集積データをアナリストが分析。効率のアップに加え、業務の質的な改善につなげる取り組みも本格化させています。

―近年、力を注いでいることは。

 情報通信技術(ICT)を生かして社会課題を解決する「ソーシャルICTパイオニア」としての活動を推進しています。18年からは広島県と連携し、無料通信アプリLINE(ライン)を使って、宮島(廿日市市)の観光情報や混雑状況を発信するプロジェクトを展開。20年4月には山口県と協定を結び、工場や商業施設などエリアを限定して利用する次世代移動通信システム「ローカル5G」の実証実験を開始しました。下関市にある精密部品製造会社の工場で、4Kカメラによる遠隔監視や眼鏡型ウエアラブル端末「スマートグラス」を使い現場での作業を遠隔で指導する実験を進めています。

―今後の展開は。

 コロナ後のリモート社会の進展を見据え、より多彩な分野での課題解決や地域活性化のお手伝いを目指します。その一つが地域スポーツの振興です。昨年4月に、スポーツ映像を配信するグループ会社を設立。無人のAIカメラでアマチュア競技や地方大会などを自動で撮影・編集し、コンテンツとして配信する事業を始めましたので、注目してください。


「エルガナ」は、さまざまなワークスタイルに合った
「快適」「効率化」を提供いたします
概要
社名NTT西日本 西日本電信電話株式会社
本社所在地〒540-8511
大阪市中央区馬場町3-15
Tel 06(4793)9111
設立1999年7月
事業内容西日本地域における地域電気通信業務およびこれに付帯する業務、目的達成業務、活用業務
資本金3120億円
売上高1兆4343億円(2020年3月期)
従業員数3300人(2020年3月現在)
支社・支店・工場・本社
・地域事業本部:関西、東海、北陸、中国、四国、九州
・地域事業部(支店):各府県に設置
ホームページhttps://www.ntt-west.co.jp/

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。