中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

バングラデシュ生産に手応え

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代表取締役社長 田村 英樹 (たむら ひでき)

―海外生産の動向は。

アパレルメーカーとして、安定した生産能力を維持することが重要です。生産拠点である中国でのコスト上昇を受けて、2013年、バングラデシュの協力工場で生産を始めました。16年には駐在所を設け、品質の安定と低コストを実現しています。18年は駐在員を増員、カットソーを主力に生産枚数が倍増する見込みです。ベトナムの自社工場は主力のバッグに加え、高い技術力を要する財布など、付加価値の高い製品を生産しています。一方、バングラデシュでは革素材のビジネスバッグなどを生産しています。

―プロスポーツの公式グッズなどの制作が好調です。

消費動向が「モノからコト」へと変化する中、コンテンツビジネスのサポート業務に力を入れています。当社は30年以上、テーマパークやアニメキャラクターなどの関連商品の制作や管理、提供を手掛けてきました。近年は、プロスポーツチームの公式グッズも取り扱っています。広島東洋カープをはじめ、サンフレッチェ広島や広島ドラゴンフライズなどへ企画を提案し、生産、納品までを担っており、得意先の広がりに手応えを感じています。

―人材育成にも積極的です。

研修などの集合教育はもとより、個人のサポートにも力を注いでいます。新入社員を先輩社員2人が1年間フォローしたり、入社4〜6年目の中堅社員が若手社員の成長をバックアップする「愛を伝える会」など、仕事を通して成長できる環境づくりに注力しています。また、私自身が課長と毎月、個別に話し合う場も設けています。課題や悩みに耳を傾け、仕事での経験や失敗談を話すことで背中を押し、ひるまずに挑戦できる風土を醸成しています。

―人を育てることが事業の拡大や発展につながるということですね。

企業の発展には、人の成長が不可欠です。全社一丸をスローガンに、社員のモチベーションや豊かな心を引き出すことで、人が育ち、事業で掲げるメーカー機能の強化や企画提案力の向上に結び付くと考えています。1972年から毎年続けている老人福祉施設への寄贈として、昨年も約6300枚のタオルを届けました。企業の成長と同時に地元への貢献も大切にしていきます。

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東京本社(左)と広島本社ビル
概要
社名株式会社アスティ
所在地 広島本社
 〒733-8641
 広島市西区商工センター2-15-1
 Tel 082(278)1111
東京本社
 〒140-0002
 東京都品川区東品川2-5-8
 天王洲パークサイドビル14階
 Tel 03(5781)1800
創業1950年5月
事業内容アパレルおよびバッグの企画・生産、アパレル卸、地域・地方卸
資本金1億円
売上高110億6300万円(グループ)
従業員数164人(グループ国内)
グループ会社(株)アロックス、(株)アスコット、アスティベトナムINC.
海外拠点ダッカ事務所
ホームページhttps://www.asty.co.jp/