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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

D2C事業 新たな販路を開拓


代表取締役社長 矢口 靖司 (やぐち やすし)

―強化している事業は何ですか。

 大手アパレル専門店や衣料量販店を顧客とし、海外における生産機能と企画力を強みに、相手先ブランドによる生産(OEM)やデザインも担うODM事業を展開しています。新型コロナウイルスの影響から新たな販路を求め、D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)事業を始めました。契約した人気インスタグラマーが大きめサイズの婦人服を監修し、会員制交流サイト(SNS)で魅力を発信。電子商取引(EC)サイトで、初日に9割を消化するなど手応えを感じています。今後はピラティス用のウエアを、インフルエンサーとの協業で進めていく計画です。

―海外の生産拠点の状況は。

 中国やベトナムの工場に加え、近年はバングラデシュでの生産を重視しています。主力のカットソーに加え、業務用ユニホーム関連の生産が増加しており、今後も拡大を見込んでいます。昨年はコロナ禍で渡航が難しく、現地スタッフへの指導は、日本からのリモートで行いました。今年は状況をみながら駐在員の派遣を再開したいと考えています。

―グローバル人材の育成を目標の一つに掲げています。

 グローバル化や業界の変化に対応することが狙いです。海外で活躍するには、言葉だけではなく文化の違いを理解することが不可欠です。そこで入社2~4年目の社員向けに1週間程度の海外出張制度を整備。加えて、選抜でおよそ1カ月の海外研修も行っており、若手のうちから海外の現場を学ぶ機会を設けています。また、オンライン英会話のほか、ビジネスシーンを想定した外国人講師による語学研修を実施。自分の考えをロジカルに組み立て、英語で表現できるスキルを磨いています。

―今後の抱負は。

 経営理念「社会貢献と人間尊重」を受け継ぎ、全社一丸で新たな歴史を刻んでいきます。事業においては、環境負荷を低減したサステイナブル(持続可能)な素材開発を強化したいと考えています。社会活動に関しては、1972年から毎年広島市内の老人福祉施設にバスタオルを寄贈しており、今後も継続します。育ててもらった広島への感謝を忘れず、地域から親しまれ、信頼される企業を目指します。


東京本社(左)と広島本社ビル
概要
社名株式会社アスティ
所在地 ■広島本社
〒733-8641
広島市西区商工センター2-15-1
Tel 082(278)1111
■東京本社
〒140-0002
東京都品川区東品川2-5-8 天王洲パークサイドビル14階
Tel 03(5781)1800
創業1950年5月
事業内容アパレルおよびバッグの企画・生産、アパレル卸、地域・地方卸
資本金1億円
売上高105億5100万円(グループ)
従業員数133人(グループ)
関連会社(株)アロックス、(株)アスコット
支社・支店・工場ダッカ事務所
ホームページhttps://www.asty.co.jp

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。