中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

喜びも涙も 地域と歩み90周年

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代表取締役社長 大下 洋嗣 (おおしも ようじ)

―昨年は、広島東洋カープのセ・リーグ3連覇で盛り上がりました。

カープの快挙が街を明るくしました。開店前に約2千人のお客さまが並ばれた八丁堀本店(広島市中区)の優勝セールでは、赤いユニホーム姿のお客さまが目立ちました。喜びを分かち合える広島の街は、すてきだと実感しました。一方で、試練も。西日本豪雨による断水や交通事情の悪化で、尾道福屋(尾道市)や呉店(呉市)、西条店(東広島市)などの店舗運営がままならず、地域の皆さまに随分ご迷惑をお掛けいたしました。しかし、そうした状況にもかかわらず、当店に災害見舞いの返礼品を買い求めるお客さまも多く来店され、驚きました。地域との深い結び付きに思いを巡らせた1年でした。

―本店など店舗のブラッシュアップに力を尽くしています。

高級ブランドの集積店と位置付ける本店には昨年、イタリアの服飾ブランド「マックスマーラ」などが加わりました。秋には「ルイ・ヴィトン」を改装するなどラグジュアリー化をさらに進めています。同時に、若い女性への提案力も高めようと南館の1、2階を刷新し、9月に「フクヤアディクト」としてオープンさせました。会員制交流サイト(SNS)で話題の服飾やコスメなどの8ブランドを導入。トレンドに敏感な女性の背中を押し、応援する店でありたいと考えています。

―消費者の買い物スタイルが大きく変化しています。

ネット通販との差異化を図るためには、商品だけでなく接遇やサービスも含めた買い物そのものの体験に、満足していただかなくてはなりません。多彩な催事もある百貨店は、お客さまに生活の潤いや彩りも提供しています。屋上のパブリックガーデン「八丁堀SORALA(ソララ)」は高校生の文化発表会など多くの催しが開かれるようになり、本店の付加価値として大切な場です。

―今年は、広島駅前店の開店20周年と創業90周年が重なります。

JR広島駅周辺が再開発で大きく様変わりし、にぎわいが増しています。駅前店は、その変化を反映させた品ぞろえに力を入れます。

100周年も視野に入れ、90年間のご愛顧への感謝とともに地域にどう貢献していくのか、メッセージをしっかりと発信していきます。

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八丁堀本店
概要
社名株式会社福屋
本社所在地〒730-8548
広島市中区胡町6-26
Tel 082(246)6111(代)
設立1929年8月
事業内容百貨店
資本金4億6000万円
売上高509億400万円(2018年2月期)
従業員数849人(2018年10月現在)
支店広島駅前店、五日市福屋、尾道福屋他
ホームページhttp://www.fukuya-dept.co.jp