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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

女性の活躍 「ぶれない個」から


院長・大学学長 湊 晶子 (みなと あきこ)

―女性の活躍が期待されています。学生に何を伝えていますか。

 男女格差を示す2019年のジェンダー・ギャップ指数で、日本は153カ国中121位。企業や政界で要職に就く女性はごくわずかです。原因の一つは、社会の中の「女は家庭を守ってこそ」という根強い「家意識」です。この考えに縛られている女性は今も、少なくありません。また、選択的夫婦別姓を望む女性は大勢いるのに、法制化は一向に進みません。女性自身が意識改革しなければ、壁は打破できないと学生には常々伝えています。

―どうすれば、女性たちの意識を変えられますか。

 「ぶれない個・私」を確立し、一人称で自分の意見を言える女性を育む人格教育が必要です。集団的意識構造が根底にある日本社会では、周囲が気になって自分の考えを言えない人が多くいます。それでは、国際的な会議の場で堂々と議論もできません。逆に欧米は個人主義が際立っており、利己的になりがち。国際社会での日本人の役割は、意見が対立した時に間に入ってとりなすことです。そういう力を発揮できる女性を育て、国際舞台に送り出したいです。本学の学生も昨年、非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(I(アイ)CAN(キャン))とのオンライン会議や広島経済同友会との意見交換会に参加するなど、貴重な場で自分の考えをしっかりと発信しました。

―女子大の存在意義は。

 異性の目がない同性だけの環境は、女性の自立心やリーダーシップを育てます。キリスト教主義の女子大は広島県内では本学だけ。今後は関東の女子大とも連携し、人材やカリキュラムの交換などを進めます。

―女性の一生涯をキャリアと捉えています。

 報酬のある時だけがキャリアではありません。育児や介護などもキャリアという概念を持つことが大切だと、学生に説いています。そういった意識を持っていれば、離職の時期があっても自信を持って過ごせ、社会復帰にも前向きになれます。卒業生を対象とした本学のエンパワーメントセンターでは、講演会や再就職セミナーなどで女性の一生涯を支えています。学生や卒業生をはじめ全ての女性に、「自分の生涯を自分色で染めましょう」と伝えたいですね。


広島女学院大の正門から望むキャンパス
概要
法人名学校法人広島女学院
所在地〒732-0063
広島市東区牛田東4丁目13-1
Tel 082(228)0386(代表)
設立1886年10月
設置校広島女学院ゲーンス幼稚園
広島女学院中学校
広島女学院高等学校
広島女学院大学
広島女学院大学大学院
ホームページ 幼稚園
https://www.hju.ac.jp/~gensuyo/
中学・高等学校
https://www.hjs.ed.jp/
大学・大学院
https://www.hju.ac.jp/
法人
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企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。