中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

輸送品質と生産性向上に使命

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代表取締役社長 小丸 成洋 (こまる しげひろ)

―事業動向を教えてください。

人件費の上昇や燃料価格の値上がりなどマイナス要因がある中、2018年9月の中間決算は増収、増益を達成しました。今年のテーマは「激変に打ち勝つ 輸送品質と生産性の変革」です。荷物の積み下ろし作業を行うロボットの導入を推進し、午前中に集荷して午後に配達する新たなサービス「福山グリーン便」を今月からスタートさせます。

二つの荷台を連結した全長25メートルの「ダブル連結トラック」の運行を静岡県裾野市と愛知県北名古屋市間で17年に始めました。輸送力は通常の大型トラックの約2倍。規制緩和後には、約200台の導入を予定しています。

―引っ越し事業を強化しました。

首都圏を中心に引っ越し事業を展開する運送業のキタザワ(東京)と昨年4月に資本業務提携し子会社化しました。拡大の可能性がある引っ越し市場において、キタザワの持つノウハウや情報などを生かして売り上げの拡大を目指しています。

―社員の賃金引き上げに取り組んでいます。

ドライバー不足を背景に社員の定着率向上を図るため、17年12月と18年4月の合計で平均3.8%の賃金を引き上げました。

昨年2月、法人向けの基本運賃を平均15%値上げし、充当しました。運賃の値上げ交渉は、荷主企業と個別に交渉を進める専門部署を昨年1月、本社に設けて進めています。業界の人手不足が深刻な中、質の高いサービスを継続して提供するためには、人材の安定確保が最優先課題と考えています。

―働き方改革に積極的です。

社員のワークライフバランスを整えるため、昨年10月、新規のお客さまの日曜日の集荷と配達を中止しました。今年1月からは既存の取り引きもストップ。社員の休日の増加、労働時間の短縮につなげていく方針です。

4月から政府が義務化する「年次有給休暇の年5日取得」については、7日間連続の取得を目標に掲げるなどして推し進めています。

物流サービスを安全・安心に提供し続けていくことが当社の使命です。これからも優れた人材の確保と、輸送能力、品質、生産性の向上に尽力していきます。

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東京支店新ターミナル
概要
社名福山通運株式会社
本社所在地〒721-8555
福山市東深津町4-20-1
Tel 084(924)2000
設立1948年9月
事業内容貨物自動車運送事業ほか
資本金303億1045万円
売上高2677億9900万円(2018年3月期)
グループ従業員数1万9970人(2018年3月現在)
支社・支店・工場国内拠点393カ所、海外拠点17カ所(2018年9月現在)
関連会社45社(2018年9月現在)
ホームページhttp://www.fukutsu.co.jp