中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

AIやロボ導入 施工高度化へ

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代表取締役社長 奥村 洋治 (おくむら ようじ)

―建設業の課題にどのように取り組んでいますか。

現場の生産性向上と業務効率化が重要となっています。人工知能(AI)や情報通信技術(ICT)、ロボット分野の技術革新を加速させてこれらの課題に取り組み、これまで以上の品質と技術で社会に貢献していきたいと思います。また、社会基盤整備と地域活性化につながる官民連携のPPP事業にも力を入れます。

―広島市内で大型プロジェクトが進行中です。

今年はJR広島駅北口の「二葉の里地区」のオフィス・ホテル複合ビルや紙屋町のエディオン広島本店本館、幟町の事務所ビルなど、市中心部で建設中の大型工事が竣工(しゅんこう)を迎える予定です。良い建物を造れるように最後まで気を抜かず取り組んでいきます。広島の発展に貢献できるものには、建設工事に限らず積極的に取り組んでいきたいと思っています。

―海外での事業展開は。

インドでは政府開発援助(ODA)案件、ヴァラナシ国際協力・コンベンションセンター建設計画が進行中です。同国内では当社2件目のODA案件で、インド政府が知的・人的交流の拠点と位置付けるヴァラナシ市の発展に寄与します。

ケニアのナイロビ、ペルーのリマには新たに支店を設けました。基盤整備の需要が高まる国々において、当社の技術とノウハウを用いた質の高いインフラを提供してまいります。

―先端技術の導入に積極的です。

昨年、ソフトバンクロボティクス(東京)、ソフトバンク(同)とともに、米ロボット開発会社ボストン・ダイナミクスの四足歩行型ロボット「スポットミニ」の建設現場での活用に向け実証実験を実施しました。

巡回や進捗(しんちょく)管理、安全点検などの業務への活用の可能性を検証、今後さらにデータを収集し、センサーやカメラなどを搭載したモジュールの開発を行います。今夏以降の本格活用を目指します。

AIベンチャーのDeepX(東京)とは、ディープラーニング(深層学習)技術を適用し、油圧ショベルによる地面掘削を自動化する共同研究を進めています。無人で溝を掘削することに成功しており、今後は自律移動によるさまざまな作業の実現に向け、引き続き研究を重ねます。

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JICA/インド国ヴァラナシ
国際協力・コンベンションセンター建設計画準備調査 提供
概要
社名株式会社フジタ
本社所在地〒151-8570
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-25-2
Tel 03(3402)1911
設立2002年10月
創業1910年12月
事業内容総合建設業
資本金140億円
売上高4306億円(2018年3月期)
従業員数3050人(2018年4月現在)
支店・事業部札幌支店、東北支店、東京支店、首都圏土木支店、千葉支店、関東支店、横浜支店、名古屋支店、大阪支店、広島支店、九州支店、沖縄支店、国際支社、交通事業部、開発事業部、技術センター
関連会社藤田商事(株)、(株)テクノマテリアル、フジタビルメンテナンス(株)、(株)高環境エンジニアリング他
ホームページhttps://www.fujita.co.jp/