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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

海外大誘致 国際交流の足場に


学長 越智 光夫 (おち みつお)

―東広島キャンパス(東広島市)で国際化を進めています。

 2020年10月、米アリゾナ州立大(ASU)の日本校を開設しました。今年8月から学生を受け入れます。国立大が海外大のキャンパスを誘致するのは初めてです。ASUは米誌「USニューズ&ワールド・レポート」で「最も革新的な学校」の6年連続全米1位を獲得している優秀校です。世界最高水準の学生や教員との交流が可能になります。
 国際交流拠点施設も21年秋に開設予定です。研究者・留学生の居住機能や、イノベーションの創出、異業種交流などの役割を担います。

―卒業生が企業から高い評価を受けています。

 日本経済新聞社と日経HRが昨年実施した「企業人事担当者から見た大学イメージ調査」で「行動力」は全国2位、総合ランキングは全国6位でした。海外留学の奨励や、平和教育への注力が結果につながったと考えます。建学の精神「自由で平和な一つの大学」に基づき、平和科目を必修にしています。昨年8月6日に「2020年学生ヒロシマ平和宣言」を発表しました。学生は語学力向上のために英語検定試験「TOEIC L&R IPテスト」を無料で受検。目標の730点を満たす学生は全学の6.3%(16年度)から13.5%(19年度)に上昇しました。

―コロナ禍による対応が必要でした。

 20年4月2日に危機管理対策本部を設置し、授業や入校対策の協議を始めました。4月8日からオンライン授業を開始。人気講義を誰でも受講できるように「知を鍛える―広大名講義100選―」を動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップしました。ネット環境が整っていない学生にはルーターを貸与。アルバイト収入が減った学生には支援金の給付を継続するなど、学生を支えています。

―今年の抱負は。

 ASUとの連携はさらなる国際化の一歩です。また、本学と東広島市が一体となって街づくりを行う「タウン・アンド・ガウン構想」を推進します。昨年、広島市中区の東千田キャンパスに、人工知能(AI)などを研究する「AI・データイノベーション教育研究センター」を新設しました。地元企業と共同研究を行い、地方創生に貢献していきます。


秋に開設予定の国際交流拠点施設
概要
大学名広島大学
所在地〒739-8511
東広島市鏡山1丁目3-2
Tel 082(422)7111(代表)
設立1949年5月
大学院4研究科(人間社会科学研究科、先進理工系科学研究科、統合生命科学研究科、医系科学研究科)
学部12学部(総合科学部、文学部、教育学部、法学部、経済学部、理学部、医学部、歯学部、薬学部、工学部、生物生産学部、情報科学部)
ホームページhttps://www.hiroshima-u.ac.jp

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。