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2021年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

次世代の交通で広島を楽しく


代表取締役社長 椋田 昌夫 (むくだ まさお)

―情報通信技術(ICT)を活用した次世代交通サービス「MaaS(マース)」への取り組みが本格化しました。

 ICTを使い、公共交通の情報を一元化します。スマートフォンで電車やバスの乗り継ぎを含めた経路検索や予約、決済などが一括でできる利便性の高いサービスです。その第1弾として、昨年3月に「デジタルチケットサービス」を導入。電車やバスの乗車券をスマホで購入・使用できるようにしました。
 昨年2月に人工知能(AI)活用型のオンデマンド交通などを手掛ける子会社「ひろでんモビリティサービス」を設立。交通空白地帯や中山間地域の公共交通を補完する区域型乗合運送や、家族やグループでの移動に対応する都市型ハイヤーの運行などを手掛けていきます。

―宮島口(廿日市市)やJR広島駅南口(広島市南区)の整備も進んでいます。

 世界遺産・宮島(廿日市市)の玄関口となる宮島口に、観光商業施設「etto(エット)」を昨年4月、オープンしました。秋から広電宮島口駅と線路の移設工事に着手し、2022年6月の供用開始を予定しています。広島駅も大きく変わります。駅ビルの2階に路面電車が乗り入れる駅前大橋ルートは新駅ビル開業予定の25年春の完成を目指します。

―不動産事業にも力を入れます。

 昨年4月、中区の広島大本部跡地に53階建ての大規模免震タワーマンション「hitoto広島 The Tower」が完成しました。今年3月には、イオンモール広島府中(広島県府中町)に隣接する分譲マンション「ザ・府中レジデンス」が完成予定です。今後も公共交通事業に続く柱として、新規の分譲マンションや分譲宅地の開発・供給に積極的に取り組んでいきます。

―ウィズコロナの時代に、どのような公共交通を目指しますか。

 少子高齢化や人口減少の波に加え、ライフスタイルは大きく変化しました。そのような状況下で、移動の利便性向上はもちろん、高齢者の移動手段の確保や外出機会の創出など、マースを活用した新しい街づくりを展開したいと意気込んでいます。「分かりやすく、利用しやすい」公共交通を実現し、広島をにぎやかで、楽しい街にしたいと考えています。


さまざまなシーンに利用できる「ひろでんモビリティサービス」のハイヤー
概要
社名広島電鉄株式会社
本社所在地〒730-8610
広島市中区東千田町2-9-29
Tel 082(242)3521(総務課)
設立1942年4月
事業内容鉄・軌道事業、自動車事業、不動産事業
資本金23億3562万5千円
売上高213億9900万円(2020年3月期)
従業員数1776人(2020年9月末現在)
関連会社広電建設(株)、広電エアサポート(株)、備北交通(株)、(株)広電宮島ガーデン、宮島松大汽船(株)、(株)ヒロデンプラザ、(株)グリーンバーズ・ヒロデン、(株)ホテルニューヒロデン、エイチ・ディー西広島(株)、広島観光開発(株)、(株)交通会館、芸陽バス(株)、ひろでんモビリティサービス(株)、ひろでん中国新聞旅行(株)、大亜工業(株)、広島観光汽船(株)、㈲やまとタクシー
ホームページhttps://www.hiroden.co.jp/

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2021年中国新聞元旦号に掲載したものです。