中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

心和む仏壇 ニーズ捉え新商品

photo
代表取締役社長 三村 邦雄 (みむら くにお)

―金仏壇の製造出荷本数で昨年39年連続日本一を達成しました。

時代により変化するお客さまのニーズに合わせ、小型から大型まで多様な仏壇を迅速に作ってきた結果だと捉えています。お客さまは仏壇を選ぶ際に伝統的工芸品に込められた職人技や木材の持つ味わいを自分の目で確かめ、手で触れ、自身の感性に合った一本を購入されます。それぞれの好みや住宅事情に合わせるために、ウォールナットや紫檀(したん)など和洋の家具に使われる素材を使用。伝統的なデザインからシンプルでモダンな仏壇までそろえています。

―新商品を開発されています。

ご本尊や仏具の大きさに合わせてスライド式の棚の位置を自由に変えられる新商品「自優壇(じゆうだん)」を昨秋、発売しました。棚の素材は、木材とガラスを用意しました。すでに実用新案登録を済ませており、独自のデザインがお客さまから好評です。仏壇は、仏様や故人に手を合わせ、心の安らぎを感じられる必需品だと考えています。災害の多い現代で、自分の命を大切にして、優しい心を持つ人が増えてほしいと思い、名付けました。

―寺社の修復も手掛けています。

一昨年、広島県府中町にある龍仙寺の本堂の建設に関わり、内陣を施工しました。昨年は江戸期の広島藩から伝わる坂町の「六角みこし」の修復を担当しました。漆を塗り直し、金具を再現して輝きを取り戻したので、多くの方に喜んでいただきました。最近は、製造から販売、修復までを一気通貫で手掛けてきた当社の実績が評価され、寺社の新築・修復に関連した受注が増えています。このほか、親から譲り受けた仏壇のリフォームの受注も増えています。

―今後の方針を教えてください。

平成から新しい元号に変わる年に合わせ、1865年創業の当社も新しい風を吹かせる予定です。社内では生産性を高めるために部署を超えて協力し合うなど、組織の融合を進めています。広島と山口県にある10店舗では、仏壇の展示を工夫して地域ごとに異なるニーズに対応します。昨年、広島市中区の寺町本店30周年を機にモダン仏壇のギャラリー「テラテラス」を開設しました。今後も「親切」「丁寧」「優しい笑顔」を社員一同の心得として仏様に手を合わせ、今の時代にふさわしい仏壇を提供していきます。

photo
2018年、寺町本店にオープンした「テラテラス」®
概要
社名株式会社三村松
本社所在地〒730-0033
広島市中区堀川町2-16
Tel 082(256)0001
設立1958年5月【創業 慶応元(1865)年】
事業内容仏壇、仏具製造及び卸小売り
資本金45億7000万円(自己資本)
売上高41億6300万円(2018年4月期)
従業員数351人(2018年4月現在)
支社・支店・工場立町本通り店、寺町本店、楽々園本店、八木本店、呉本店、西条本店、神辺グラン仏壇館、岩国本店、和の工芸館(ぶつだん通り)、吉島工場、鹿児島工場、宮崎工場
ホームページhttp://www.mimuramatsu.co.jp/