中国新聞LEADERS倶楽部
2019年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

目標撤廃し顧客満足を最優先

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取締役頭取 小田 宏史 (おだ こうじ)

―店舗運営の効率化を、積極的に進めています。

カードや通帳を使わなくても、安全に現金自動預払機(ATM)での出入金ができる指認証を昨年1月、導入しました。4月からは全店舗の有人窓口でも新端末での指認証対応に切り替え、印鑑や伝票を不要にするなどペーパーレス化を図っています。事務作業を減らすことでお客さまとの接点を増やし、安心して相談ができる店舗への脱皮を進めています。将来的には、銀行以外のサービスを備え、気軽に立ち寄れるカジュアル店舗への移行も検討しています。

―今年度、店舗ごとの「数値目標」をなくした狙いは。

人口減や低金利で経営環境が厳しくなる中、店舗ごとの収益にかかわる数値目標を撤廃し、取引先企業の経営改善や課題解決への提案力を強化しようという思いからです。中期経営計画の行動指針「コンサルティング・ファースト」実現の一環として、目先の収益を追うのではなく、いかにお客さまのためにお役に立てるかを念頭に置いた試みでもあります。お客さまが成長されることが地域の発展に結び付き、そこから融資や投資など私たちが活躍する場が生まれています。

―ITと融合した金融サービス「フィンテック」の新会社を、どう活用しますか。

山口フィナンシャルグループが昨年6月に設立した「データ・キュービック」(下関市)は、地元企業の情報を人工知能(AI)で分析し、マーケティングなどに活用する役目を担います。隠れていた企業の力を掘り起こし、ビジネスマッチングや課題解決につなげて地域経済の活性化に貢献したいと考えています。

―西日本豪雨では、行員がボランティアに取り組みました。

「地元企業として復旧に役立ちたい」と行員たちから手が挙がり、人手が少ない平日を中心に土砂撤去などの作業に加わりました。地域の方々の声や要望を肌で感じる機会となり、今後も地域を元気にしよう、という行員の意欲にもつながりました。地域のことは誰よりも深く知り、地域とお客さまのためになることなら何でもする「生活応援産業」、地域の未来を育む「地域創造業」を目指し、充実したサービスを提供していきます。

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イメージキャラクター 広島東洋カープ
田中広輔選手(左)、西川龍馬選手
概要
社名株式会社もみじ銀行
所在地〒730-8678
広島市中区胡町1-24
Tel 082(241)3131(代)
設立1923年11月
事業内容銀行業
資本金100億円
経常収益(売上高)446億1001万円(2018年3月期)
従業員数1200人(2018年3月現在)
店舗数112店舗(支店98店舗、出張所14店舗)
関連会社(株)山口フィナンシャルグループ
ホームページhttp://www.momijibank.co.jp