学力アップなび

中学受験、親子で頑張った 母親3人が紙上座談会

2020/4/6 0:10

 「いつから塾に通わせればいい?」「子どもが受験勉強に耐えられるのか」。わが子に中学受験をさせたいと考えている保護者の中には、さまざまな不安を抱えている人もいるだろう。今春、広島などの難関国公私立中を受験し、志望校に合格した子どもを持つ広島市内の母親3人を取材。体験や思いを紙上で語ってもらった。(奥田美奈子)

 ―中学受験に挑もうとしたきっかけは。

 Aさん 私の母校は国立の広島大付属中(広島市南区)。自分が通って楽しかったし、共学の方がいいと思ったので。

 Bさん わが家の子どもは3人兄弟。上の2人が私立の修道中(中区)に進学し、その影響で。そもそも長男(19)に受験を勧めたのは、中学受験か高校受験か、と考えた時、「親の話をよく聞いてくれるのは小学生の時。頑張らせるなら今だ」と思いました。

 ―準備を始めるのは小4から、とよく聞きます。

 Cさん 小3から塾に通わせました。長女にはちょうど良かったかな。2歳上の長男は小1で短期講習に参加させ、本格的には小2から。これは少し早すぎたかも。いろんな思いが積もり積もって小6の夏、「もう嫌だーっ」って。塾に行かなくなりました。

 ―小6の夏にですか。

 Cさん 内心では勉強しなくちゃ駄目だと分かっていたと思う。心の整理がつくのを待って、「どうする?」って声を掛けるしかなかったですね。1週間後、塾通いを再開できました。

 Aさん わが家では本格的には小6から。

 ―えっ、それでも間に合うんですか。

 Aさん 小4、小5の時は勉強のペースの緩やかな塾に通わせていて成績は常に上位でした。このままでも大丈夫だろうと思いつつ、小6で転塾させました。すると、その塾では小学校で習う範囲がもう一通り終わっていて。本当に井の中のかわずで…。しばらくは置いて行かれないよう、あっぷあっぷでした。

 Bさん 息子の塾通いのスタートは小4。ただ小6の12月までサッカーは続けました。好きな習い事を頑張るには勉強も、と張り合いになったようです。

 ―週に3、4日は塾の授業があったとのことですが、自宅学習の時間はどう確保しましたか。

 Cさん 午後7時の夕食までに学校の宿題や風呂を済ませ、午後8時半から11時までを「勉強タイム」にしていました。小1から毎日、決めた時間に勉強させていました。

 Aさん 登校前の午前6時40分〜7時の20分が学習タイム。小テストの準備や暗記学習をしていました。

 Bさん 塾の授業や自習時間に集中して頑張るのが基本。ただ学校の宿題をやり残すことが多く、登校前に「終わってないでしょ」って何度追い立てたか…。苦手な社会では暗記本を買い、「今日は○ページを覚える」と約束して親子で頑張りました。

 ―塾代はどれくらいかかりましたか。

 Bさん 月4万円程度。夏休みは特別講習や合宿もあって全部で十数万円。中学受験を親の力だけで乗り切るのは、技術的にも精神的にも絶対無理。「安心代」だと思って支払いました。

 ―志望校を決める上で考えたことは。

 Aさん わが家はサラリーマン家庭。もし、子ども3人がそれぞれ私大医学部への進学や留学を望むなら金銭的な理由で我慢させたくない。だから中学、高校は私立より国公立へ、と考えました。

 Cさん 文化祭やオープンスクールなどの機会に候補校全てへ連れて行きました。地元の公立中も含めて。入学後に試練があった時、「親が言うから入ったのに」では困る。本人なりに意志を固めてもらうことが大切だと思います。

 ▽準備開始 小3の3学期が標準

 中学受験へ向けた準備や心構えは―。広島の中学受験に詳しい学習塾の英進館鯉城学院(広島市中区)の角谷勝己学院長に話を聞いた。

 受験準備を始める時期は今、小3の3学期が標準。かつて中学受験を経験した親御さんもいると思いますが、当時の自分たちの頃より早めの対策が必要になっています。

 受験するかどうかは、文化祭などの機会に関心のある学校を訪ね、家庭の教育観や経済状況に照らして検討してみてください。

 子どもが受験勉強に前向きでない時もあるでしょうが、責めないで話し合いを。日々の学習が何のためか、なぜ受験するのか。親子で意識をすり合わせることが大切です。

 インタビューの詳報はホームページ「中国新聞デジタル」に掲載しています。

 詳報はこちら

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  • 学習予定がびっしり書き込まれた合格した児童のスケジュール帳
  • 英進館鯉城学院の角谷勝己学院長

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