学力アップなび

<高校生>医師を目指す人へ 志望動機掘り下げよう

2020/7/5
イラスト・奥田美奈子

イラスト・奥田美奈子

 ▽河合塾広島校進学アドバイザー 佐々木俊司さん

 医師は志望者の多い人気の職業です。河合塾でも多数の高校生が、難関である医学部を目指して勉強に励んでいます。今回は人気の背景を探るとともに、志望者に必要な心構えについてお伝えします。

 なぜ医学部か―。志望者と面談すると、「社会に貢献したい」との強い思いに触れることがよくあります。東日本大震災を機に、人の絆や助け合いの大切さがクローズアップされました。小学校低学年からのキャリア教育も背景に、知識や技術を身に付け、人の役に立ちたいと考える若者が増えていると感じます。

 医学部に合格できるほどの高い学力があるなら東京大や京都大へ―。かつてはそんな流れがありましたが、地方を中心に「東大・京大離れ」が進んでいます。一方で高まったのが地元志向。経済状況が不安定で先行きが見通せない中、地元大学の医学部で医師を目指し、地域に根差そうとの考えも見受けられます。

 学費面のハードルが下がっているのも一因です。私立大を中心に、奨学金制度の拡充や、他学部に比べて高額な学費を見直す動きも出ています。また近年は女子の志望者増が人気を押し上げています。「一億総活躍社会」を目指す政府が進める働き方改革への期待感もあるのでしょう。

 さて、医学部を目指す人には、ぜひ知っておいてほしいことがあります。医学部生の生活は試験に次ぐ試験と、かなりハード。「医学部合格」だけを目標にしていると、耐えられなくなってしまうでしょう。

 国家試験に合格し、医師となってからも勉強は不可欠です。医学は日進月歩。新たな知識を日々習得し、スキルを磨かなければなりません。医師でいる限り、学び続ける覚悟が必要なのです。

 だからこそ今、なぜ医師を目指すのか、深く考えてください。「合格のその先」を想像し、志望動機を固めましょう。

 そこで勧めたいのが、自身の夢について「人と話す」ことです。進路指導の面談や日常会話で話題にしつつ、なぜ医学部か、なぜ医師か…と掘り下げていくのです。先生や保護者、友人たちと話し、言葉にしてみましょう。そうすることで受験勉強に身が入り、2次試験の面接でも、自分の考えをしっかり伝えることができるようになるでしょう。

 次回は医学科受験対策のポイントを紹介します。

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  • 河合塾広島校進学アドバイザー 佐々木俊司さん

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