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【第5回】講評 シンプルに畳みかけよう 特別編集委員 江種則貴

2020/12/1 16:58
江種則貴・特別編集員

江種則貴・特別編集員

 核兵器の廃絶なんて無理難題だと皆さんは感じたかもしれません。こうした重いテーマへの対処法を考えてみましょう。

 (1)信じる

 まず核兵器はなくさなければならないし、必ずや廃絶できると強く念じましょう。これまでできずにいるのは先人たちのアプローチが大間違いだったから、と言い切ってもいいのです。

 (2)シンプルに

 「戦争と核兵器は切り離せない」と栗栖さん。その通りなのですが、戦争をなくすには…などと考えだすと本筋から離れてしまいがち。ここは開き直り、「戦争」のことは全く書かないのも一つの選択でしょう。

 核兵器のない世界をゴールとし、そのための被爆地の役割を考えれば、おのずと道筋は見えてきます。きのこ雲の下の惨状を知り、伝える。それこそが、核抑止論に惑わされず、間違いなく廃絶を進めていく出発点となるはずです。

 (3)畳み掛ける

 栗栖さんは「各国での平和学習」を提案します。まさにグッドアイデアです。ただ、そこで終わっているのがもったいない。

 そのために必要な具体策は? 被爆体験をはじめ原爆被害について学ぶ副読本を多言語化してネットにアップする、「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」を世界各地で巡回する…。皆さんも英語力を磨き、被爆地からの発信を実践してください。

 なお、第2段落は不要です。代わりに最終段落をここに持って行き、そこから論を始めればいいのです。

 えぐさ・のりたか 原爆・平和問題などを取材。論説主幹、編集局長を経て、コラムを執筆中。

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