学力アップなび

教員のICT指導力、否めぬ格差【GIGAスクール構想】<下>課題編

2021/3/28 20:18
藤の木小の校内研修。児童の話し合い活動で使うクラウドサービスの機能を体感するため、教員間の協議でも使っている

藤の木小の校内研修。児童の話し合い活動で使うクラウドサービスの機能を体感するため、教員間の協議でも使っている

 国のGIGA(ギガ)スクール構想を受け、中国地方の多くの小中学校が4月から、児童生徒1人に1台のパソコンやタブレット端末を備えた授業を始める。これまで海外に比べて遅れていた「教育のデジタル化」が一気に進む可能性がある。ただ、教員のICT(情報通信技術)指導力には差があり、子どもにどこまでの端末機能の使用を認めるかといった課題もある。

 <上>先進事例 児童に端末1人1台、クラウドで学び合う

 「端末は、ほぼ使われていない」。3月、GIGAスクール環境の活用を全国の教員たちが語り合ったオンラインイベント(主催・日本教育情報化振興会)で、中四国地方の小学校教員が匿名で明かした。「普段使いにどう持っていくかは大きな課題」とため息をついた。

 新型コロナウイルスを背景に1人1台の実現は2020年度中に早まり、環境は急速に整いつつある。ただ活用への大きな壁は、教員の指導力だ。

 3月半ばまでに全市立小中学校で1人1台の運用を始めた尾道市教委は「全教員が自由に使いこなせるのが理想」としつつ「年代や担当教科によっても差がある」と認める。

 同市教委は今後、同市のICT専門の支援員を学校に派遣して現場に助言する計画だ。教員全体の習熟度を底上げする狙いがある。ただ自治体の財政力や方針などにより、現場のサポート態勢には地域差が出る恐れもある。

 ▽教育委員会のルールで制限が…
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