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連休明け 本調子に戻すこつや注意点は

2019/5/5 21:24
「休み明けはまず先の見通しを立てて」と話す尾崎部長

「休み明けはまず先の見通しを立てて」と話す尾崎部長

 改元に伴う10連休がきょうで終わる。長く休んだ人の中には、仕事や学業のやる気が出ない、リフレッシュしたはずなのに体がだるいという人もいるかもしれない。5月は就職や転勤で春から環境が変わった人の疲れが出る時季でもある。休み明けに気持ちを切り替えて本調子に戻すこつや注意点を専門家に聞いた。

 ▽背筋を伸ばす/最初は慣らし運転で

 休暇明けは心身の調子を崩しやすい。日本産業カウンセラー協会中国支部事業推進部の尾崎秀人部長は、「交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスの乱れが影響している」と説明する。仕事など物事に集中しているときは交感神経が活発になる。特にストレスがたまると交感神経が過剰に働きがちだ。

 しかし、休暇中はリラックスしたときに働く副交感神経が優位になりやすい。尾崎部長は「長い休みに入ると自律神経のバランスが変わり、元に戻しにくくなります」と指摘する。

 休みモードから切り替えるために何ができるだろうか。尾崎部長は、休み明けの日に気持ちを高める過ごし方の工夫を提案する。その一つは、姿勢を意識することだ。「気持ちと姿勢はつながっているので、背筋を伸ばすだけでも気分が軽くなります」と話す。

 例えば通勤するとき、家の2階あたりの高さを眺める。目線を上向きにして、景色や看板を見ながら歩くと自然に姿勢が起きる。うつむいてスマートフォンを見るのを少し控えてみてはどうだろう。また、朝普段より熱めの温度でシャワーを浴びるのも交感神経の働きを高める。10分だけでも早く出勤すると気持ちに余裕が生まれる。

 職場では、「だるいね」「しんどいね」という言葉が飛び交うかもしれない。そうなると、余計に気分が上がらず悪循環になるので、ネガティブな言葉は控えよう。午前中はできるだけルーティンの仕事を入れ、あれもこれも詰め込まない。尾崎部長は「いきなり全開でやろうと思わずに、最初の2日ぐらいは慣らし運転のイメージで」と助言する。

 ▽生活リズム戻そう/疲れ蓄積自覚を

 心身の不調は、休み中に起床や就寝、食事の時間が不規則になることでも起きてくる。精神科医で広島大保健管理センターの岡本百合教授は「休み明けの前は通常の生活リズムに近づけましょう」と呼び掛ける。一日の中でも、交感神経は午前中に強く働きやすい。そのため、午前中に運動など活動的に過ごし、午後は音楽を聴くなどすると調子を取り戻しやすくなる。

 不安感が強かったり人間関係を築くのに疲れたりする人もいるだろう。岡本教授は「実は不安も一つのエネルギーなので、頑張る原動力にも変えられます。今回の休みをいったんリセットする機会と捉え、自分のペースをつくり直すといい」と話す。

 新年度から新たな環境になじもうと気を張っていた人は、自身が思う以上に疲れがたまっていると自覚することが大切だ。長く休んだ後も気分の落ち込みや体のだるさが続くようであれば、精神科医や保健師に相談することを考えよう。(鈴木大介)

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  • 「瞑想(めいそう)も集中力を高めるのに効果的です」と話す岡本教授

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