• トップ >
  • くらし >
  • くらし >
  • 西日本豪雨1年、いざというとき困らないよう 防災備蓄品、収納も万全に

くらし

西日本豪雨1年、いざというとき困らないよう 防災備蓄品、収納も万全に

2019/7/6 19:44

 西日本豪雨から1年。自然災害に備えて食品や日用品をストックする家庭は増えたが、押し入れの奥にしまい込むなどしてすぐ活用できないケースもあるようだ。災害時はさまざまな理由から、ライフラインが途絶えた自宅で暮らす人が少なくない。いざというときに使える備蓄のポイントを専門家に聞いた。

 ▽分散…取り出しやすく/消耗品…日頃から補充/保管場所…家族で共有

 教えてくれたのは、整理収納アドバイザーで防災備蓄収納1級プランナーの湯上(ゆのうえ)みどりさん(57)=広島市安佐北区。家庭の片付けを手伝う中、備蓄があっても使用期限が切れていたり、置いた場所を忘れていたりする家が多いと実感する。「もしものときにすぐ活用できる状態で備蓄品を収納する『防災備蓄収納』をもっと知ってほしい」と呼び掛ける。

 ポイントは、取り出しやすい所に分散して収納すること。西日本豪雨では、自宅1階が浸水した住民が2階でしばらく過ごした例もあった。災害によって自宅の一部しか利用できなくなることもある。「被災を免れた場所に備蓄品があることが、命を守ることにつながります」

 備蓄するものの種類は、大きく二つに分けられる。一つは、レトルト食品やトイレットペーパーなどの消耗品を日々使いながら余分に補充しておく「ローリングストック」。もう一つは、簡易トイレなど災害のときだけに使う「災害専用」だ。

 「ローリングストック」しておきたいものは、3〜7日分の家族の人数分の水や食料、衛生用品などがある。それらを各階、各部屋のクローゼットや本棚、玄関、台所などの隙間を活用して分散収納する。

 水なら1人当たり1日3リットルが目安。食品の他にカセットこんろとボンベ、ごみ袋などが考えられる。期限のあるものはよく見える場所に日付を書き、古いものから使って買い足し、一定の量を保って管理しよう。種類や量は家族構成などによって違うので、農林水産省の「家庭用食料品備蓄ガイド」などを参考にしたい。

 「災害専用」としてはまず、必要最低限のものが入った「非常用持ち出し袋」を家族1人に1袋備えたい。寝室や玄関に持ち出し袋と靴、懐中電灯、ラジオを置いておくと、速やかに避難できる。

 それ以外の簡易トイレやヘルメット、毛布などの災害専用の備蓄品は、ひとまとめにしてクローゼットの下段手前などに置けば、取り出しやすく落下の防止になる。

 湯上さんは「緊急時に役立てるためには、日々使うことと、よく分かる場所に収めること」と強調する。置いてある場所を家族全員が知っておくことも大切だ。気持ちが動揺しがちな災害時も備蓄品がどこにあるかが分かれば落ち着いて行動できる。

 避難所で過ごすとしても、支給される物資は限られる上、被災直後は必要なものが届きにくい場合もある。「自宅に一定の備蓄があると役立ちます」と湯上さん。高齢者や子どもは食べ慣れた食品や使い慣れたものがあると心身のストレスを減らす助けにもなる。古くなった毛布やリュック、靴など家にあるものも活用しながら、無理なく備えることから始めたい。(標葉知美)

 ■備蓄品の目安が分かる農林水産省「家庭用食料品備蓄ガイド」のウェブサイトは次の通り。

 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/gaido―kinkyu.html

この記事の写真

  • 「備蓄品を整理して収納しておけば、災害時の不自由や不安を和らげられます」と話す湯上さん

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

くらしの最新記事
一覧