くらし

<お題>車内のベビーカー利用、どう思う

2019/8/19 19:39

 混雑する電車やバスにベビーカーを乗せることについて、どう思いますか。広島市の主婦(40)は最近、ベビーカーを畳まずに車内に乗り込む母親グループや、ドア付近にベビーカーを置いて出入り口をふさいでいる人を見掛けるそうです。車輪で足を引かれたことも。子連れの外出が大変なのは分かるし、肩身の狭い思いをするべきではないと思う半面、周囲の迷惑に気付かない姿に違和感を覚えるそうです。車内のベビーカーにちなんだ体験がありますか。

 ▽読者から

 ■周囲見ない親も

 良識ある親が大半ですが「ベビーカーさまのお通りだ」という態度の人がいるのも確かです。先日も「どけろ」とばかりに車輪で足を小突かれました。そんな人に限って乗車後はスマホに夢中。周囲がまるで目に入らない姿を見ると、こちらも配慮したいとは思えません。今は片手で畳めるベビーカーや肩に負担の少ない抱っこひももあります。工夫の余地はあるはずです。(呉市・会社員女性・38歳)

 ■抱っこひも使用

 混雑時のベビーカー使用は危険なので、私は乗車前に畳んで抱っこひもに替えていました。少々面倒でも安全第一。ベビーカーを広げたままだと、乗客が倒れ込んだり、子どもにかばんが当たったりします。近くの人もつまずきやすくなります。わが子だけでなく周りへの気遣いもできれば、不快な思いをする人が減るのではないでしょうか。(広島市安佐南区・主婦・47歳)

 ■外出先で調達は

 私が子育てしていた20年前、車内では畳むのが当たり前でした。外出の際は事前にベビーカーレンタルができる場所を調べて、抱っこひもで乗車していました。商業施設は無料、テーマパークは有料で貸し出しています。ネットで簡単に情報が手に入る時代です。ベビーカーを現地調達する方法もありますよ。(広島市安佐北区・アルバイト女性・51歳)

 ■もっと寛容さを

 ベビーカーに対して負のイメージを持つ人が多いですね。社会で子育てする意識が薄いからでしょうか。海外では堂々と乗車しているし、手伝ってくれる乗客もいます。子どもの声さえも騒音と感じる人が多い日本では、出生率が上がらないのは当然です。「お互いさま」の気持ちで、困っている人に寛容な国であってほしいです。(広島市安佐南区・主婦・40歳)

 ■育児にもマナー

 JRで長距離通学している高校生です。乗降が多い駅に停車中、ドア付近でベビーカーを広げたまま出入り口をふさぐ親がいます。「すみません、降ります」と声を掛けても「こっちはベビーカーなんだから他のドアから降りてよ!」と怒られたことも。自分勝手な言動に驚きました。子育て中でも、公共の場ではマナーを守るべきです。(広島市安佐南区・高校生女子・17歳)

 ■助け合う社会に

 先日、バスに乗っていたときのことです。バス停に着いてすぐ、運転手さんが席を立って走って降りて行きました。そこには大きな荷物を抱えながら、ベビーカーに子どもを乗せた母親がいました。運転手さんに助けられ、無事乗車したのを見て安心しました。一方で、私たち乗客もベビーカーに気付いたときには自然と乗降を助けてあげられる、そんな世の中になればいいなと思いました。(広島市中区・パート女性・52歳)

 ▽専門家から

 ■欠かせない「共助」の心 中国運輸局交通政策部消費者行政・情報課 梅田修一課長

 電車やバスの車内での優先スペースを示す「ベビーカーマーク」を知っていますか。国土交通省は5年前から、ベビーカーを原則畳まずに乗車できるルールを決めました。利用者には周囲との接触に気を付けるよう求め、他の乗客には「温かく見守って」と理解を促しています。

 こうした取り組みを含め、街や駅のバリアフリー化は進んでいます。道路の段差がなくなり、ノンステップの乗り物も普及し、ベビーカーで出掛けやすくなりました。共働きによる保育園通いや子ども向けの施設も増え、子連れで電車やバスに乗る機会が多くなっているようです。

 「やさしい公共交通」を目指す動きは、若い世代が出産や子育てを前向きに捉えることにもつながります。マークができたことで周囲の目が温かくなったという歓迎が広がっています。

 一方で、ベビーカー使用のマナーを問う声も聞こえます。環境は整備しても、車内での振る舞いは個人の良識と判断に委ねられています。使う人のマナーアップと、周囲の人の思いやり―。誰もが快適に乗車するためには「共助」の気持ちが欠かせません。

 ▽担当記者から

 最近は大型のベビーカーも増えて、ますます過熱する「ベビーカー論争」。周囲を気遣おうにも、ほかの荷物も抱えた母親1人では難しいとかばう声もありました。ただ一方で「当然でしょ」という態度に反発する意見が相次ぎました。論争はなかなか決着しそうにありません。(ラン暁雨)

 ▽次回のお題は

 ■「子どもはまだ?」発言、どう対処

 「子どもはまだ?」「2人目も頑張ってね」。帰省したときに言われた人も多いようです。広島市の会社員女性(36)は結婚5年目で妊活中。夫の実家へ行くたびに義父母や親戚にプレッシャーをかけられ、傷ついています。夫の兄弟やいとこには子どもがいるのに、自分だけいないことに肩身の狭さを感じると言います。この「嫁ハラスメント」がストレスで、ことしの盆は帰省を断念したとか。それ以外にも「子どもはいた方がいい」という周囲の圧力が負担になるそうです。皆さんはどう対処していますか。

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  • 梅田修一課長
  • 仲良く絵本に夢中♪=晶太郎ちゃん(左)、幹太ちゃん

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