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【消費税アップ 暮らし賢く】気分で服もバッグも 中国地方発、豪華な借り暮らし

2019/10/4 19:56
「ラクサス」で借りたエルメスのバッグを肩に掛けて出掛ける立岩さん=広島市中区(撮影・田中慎二)

「ラクサス」で借りたエルメスのバッグを肩に掛けて出掛ける立岩さん=広島市中区(撮影・田中慎二)

 消費税率が10%になり、消費者の節約志向は一層高まりそう。そこで注目したいのが中国地方発のファッションレンタルサービス。インターネットを使って物や技術を共有するシェアリングエコノミー(共有型経済)の一つで、毎月定額で使える。これまで買っていたものを借りて済ませることで、お得におしゃれを楽しめる。

 シャネル、エルメス、ルイ・ヴィトン―。広島市中区のネイリスト立岩志織さん(26)は、スマートフォンのアプリ「ラクサス」を使い、ブランドバッグを借りている。57ブランドの計3万個の中から、月額7480円で好きなものを一つ選ぶ。1カ月に何度も交換でき、気に入ればずっと使い続けることもできる。

 これまでプラダやグッチなど10種類を借りた。手持ちの服や小物、気分に合わせてデザインと色を選べるのが魅力だ。今、手元にあるのはエルメスのショルダータイプのバッグ。秋らしいシックな茶色で、出勤や休日の外出にも使う。もともと上質なブランドバッグに興味はあったが「新品は高すぎるし、増税でますます手が届かない。レンタルさまさまです」と喜ぶ。

 アプリを運営するのは広島市中区に本社を置くラクサス・テクノロジーズだ。4年前にサービスを始め、現在の会員数は全国で約32万人に上る。9割が20〜50代の女性だ。川本康博取締役(42)は「増税で財布のひもが固くなっても、レンタルならハードルが低い。消費に新しい選択肢を提案したい」と意気込む。

 洋服レンタルも人気だ。津山市のパート山本友香里さん(45)は1年前から「メチャカリ」を利用する。月額6380円で、約50ブランドから一度に3着借りられる。複数のプランがあり、料金に応じて借りられる数が変わる。全て新品で返却時の洗濯も不要。クリーニング代も節約できる。今月は流行の膝下丈のワンピースなどを借りた。

 山本さんは中学2年と小学3年の息子がいる。子どもへの支出が多く、増税の家計への影響が心配だ。「洋服代を切り詰めたいけど、仕事や子どもの学校行事で人に会う機会も多い。おしゃれも諦めたくない」。レンタルはそんな希望を満たしてくれる。

 「借りるなら色やデザインも冒険できる。装いがマンネリ化する心配がない」と満足そうで「気に入れば定価より安く買い取れるのがうれしい」。ネット通販で買い物していた頃に比べて支出が減り、クローゼットの整理も楽になったという。

 サービスを運営するのは衣料品製造販売のストライプインターナショナル(岡山市北区)。「アースミュージック&エコロジー」など若者に人気の自社ブランドを中心に1万種類を用意する。会員数は1万3千人を超えた。

 消費行動に詳しい広島経済大の細井謙一教授(51)=マーケティング=は「今の若者や子育て世代は、所有することにこだわらない人も多い。増税の影響が大きい高額品や、流行のサイクルが早い洋服は、レンタルの利用が増えるのではないか」と話していた。(ラン暁雨)

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  • バッグの角擦れや傷は社内でメンテナンスし、きれいな状態で貸し出す(広島市中区のラクサス・テクノロジーズ)
  • 山本さんのお気に入りの一着。流行色のブラウンで、膨らんだバルーン袖のカットワークもかわいい
  • ストライプ柄のシャツワンピース。ボタンを開けて着ると羽織にもなる
  • Tシャツとレースを組み合わせたワンピース。ロングブーツと相性がいい

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

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