くらし

濃厚ポテサラ愛 広島の若者3人、協会設立1年

2019/10/9

 大人も子どもも大好きなポテトサラダ。シンプルだが、店や家庭によって味付けも具材もまちまちだ。その奥深さに魅了され、広島市を拠点にファン拡大を狙って活動にいそしむ団体がある。その名も「日本ポテトサラダ協会」。ポテサラ愛あふれる若者3人が結成し、10日に1年を迎えた。

 ▽美味追求 レシピ開発目指す

 広島市中区のウェブ制作会社に勤める鈴木裕太さん(25)と同僚の中村裕さん(23)が昨春、居酒屋で協会の結成を思い付いた。「唐揚げの愛好団体があるらしい。大好きなポテサラの地位向上のため負けていられない」。同業者の榊原裕希さん(35)=中区=を誘い、「ポテトサラダの日」の昨年10月10日、旗揚げした。

 主な活動は、おいしいポテサラの探求だ。これまで市内を中心に100店以上を食べ歩いた。ジャガイモのつぶし方や具とのバランス、温度、香りなどをチェック。独創的な味や盛り付けに出合うたび、ブログで「食レポ」する。

 見えてきたのは具材の多様性だ。ニンジンやハムといった定番以外にも、ジャガイモと合う食材の何と多いことか。大根を薫製にした秋田の「いぶりがっこ」やわさび、焼きさば、広島のレモン…。「組み合わせの意外性に驚きの連続です」と会長の鈴木さん。

 つまみとして食べられることも多いと考え、酒との相性も分析した。例えばワインならバジルやチーズ、日本酒なら魚介類や梅肉の具が合う。お好み焼き文化が根付く広島らしく、鉄板で作る「焼きポテサラ」を提供する店が多いのも発見だった。「脇役なのに、カレーやラーメンのような主役級と並ぶくらいの個性を発揮できるのが最大の魅力」と、3人は目を輝かせる。

 そして、この1年でたどり着いたのは「ポテサラがうまい店は名店である」という結論。脇役に手を抜かない店は他の料理もおいしい。榊原さんは「店の実力を測る物差しという視点で食べると、より楽しめますよ」と勧める。

 活動の輪も広がった。スーパーのポテサラ総菜を食べ比べる会を開いたり、知人の店で出す新メニューに助言したり。9月には大阪であったポテサラの祭典にも招かれた。今は協会の活動に賛同する長崎のアマチュアバンドと公式ソングを制作中だ。今後、広島のナンバーワンポテサラを決める催しの企画や、オリジナルレシピの開発を目指す。

 いつかポテサラが「食卓の主役」に躍り出る日が来ますように―。3人の野望は果てしない。(ラン暁雨)

この記事の写真

  • 行きつけの店のポテサラを手に語り合う中村さん(左)、鈴木さん(中)、榊原さん(広島市西区)
  • 10月10日の「ポテトサラダの日」は、マヨネーズで知られるキユーピーグループが、4年前に制定した。北海道産の新じゃがの収穫時期に当たるほか、主な具材を横に並べた様子、英語の「Potato」の表記が、10月10日に見えることに由来している。

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

くらしの最新記事
一覧