くらし
タクシー配車、指先で 広島でもアプリ続々
スマートフォンなどのアプリでタクシーを配車するサービスが広島でも人気だ。乗りたいときに近くにいる車が分かり、指先だけで手配は完了。スマホの位置情報を捉え、今いる所に迎えに来てくれるので、わざわざ大通りに出る必要もない。上手に使えば、タクシーがより身近な交通手段になりそうだ。
▽料金支払いもスムーズに
広島市安佐北区の団体職員男性(53)は「ウーバー」「DiDi」「ジャパンタクシー」の三つを使いこなす。飲み会で遅くなった日やマツダスタジアムでの野球観戦後などに重宝するという。「予約センターに電話がつながりにくいこともなく、口頭で行き先を説明する手間もない。混雑した場所でもストレスなく乗車できる」と話す。
料金の支払いがスムーズなのも大きな魅力だ。スマホや交通系ICカードなどでキャッシュレス決済もできる。ウーバーの場合、事前に目的地までの料金の目安が分かるため安心感が持てる。男性は東京や名古屋への出張が多く、「土地勘がない場所でも、目的地までの時間や経路をスマホで確認できて便利です」と気に入っている。
到着するまでの車の動きもスマホの画面で確認できるので、いらいらせずに待てる。運転手と直接メッセージのやりとりができ、緊急時には電話もできる。多くの場合、迎車料金もかからない。
東区のITサービス業沖村和美さん(45)は、クーポンが頻繁に配られる「DiDi」がお気に入りだ。アプリの初回登録時には期間限定の特典で6千円分のクーポンをもらった。友人紹介でもクーポンが発行されるなど、お得感がある。
夫がマイカー通勤しているため移動はバスが中心。自宅周辺は最終便も早い。「急な悪天候や終バスを逃したときに助かる。ドライバー評価の制度があるのも安心です」。移動の選択肢が増えたと喜ぶ。
▽多言語対応 外国人客も
広島県内では今年、「ウーバー」が4月に運用を始め、NISIKIタクシー(広島市西区)など8社が導入した。7月には「DiDi」も参入し、第一交通(西区)、福助タクシー(中区)など30社・組合が導入を進めている。先行する「ジャパンタクシー」は7年前からサービスを始めており、現在は11社・組合の車両に対応する。
運転手のメリットも大きい。客を探すために空車で走る時間が減って、稼働率が上がったと好評だ。手元のタブレットに目的地と道順が示されるため、客とのやりとりもスムーズになった。多言語にも対応しており、外国人観光客の乗車も増えているという。
NISIKIタクシーのある運転手は多い日で10件ほどアプリの配車を受ける。「タクシーはいかに効率よく客を乗せられるかが勝負。アプリなら経験の浅い運転手も一定の売り上げが見込めます」。業界の人手不足や高齢化の対策にもなると期待する。
人がタクシーのいる場所へ移動するのではなく、タクシーが乗りたい人の元へ行く―。今後はそんなスタイルが広がりそうだ。(ラン暁雨)
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