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おいしい糖尿病食 広島で県食材使うコンテスト

2019/11/13 19:28
太刀魚の西条柿包み焼き 小松菜浸しソース(県立広島病院)

太刀魚の西条柿包み焼き 小松菜浸しソース(県立広島病院)

 ▽カロリー控えめ、血糖値急上昇防ぐ工夫

 きょうは世界糖尿病デー。食事制限があっても、おいしい料理を楽しむにはどうすればいいだろう。広島県内の食材を使った糖尿病食コンテストでは、広島市の六つの病院と大学が考案したメニューが登場。カロリーを抑え、血糖値の急な上昇を防ぐ工夫が詰まっていた。

 コンテストは9日に広島市中区で、ライオンズクラブ国際協会の大会の一環で初めて開かれた。来場者が試食し「おいしく健康的」を基準に投票。県立広島病院(南区)の「太刀魚の西条柿包み焼き 小松菜浸しソース」が優勝した。

 血管がもろくなりやすい糖尿病患者のために、動脈硬化を防ぐ太刀魚の脂を生かし、食物油を使わずに調理。ビタミンCの豊富な柿と小松菜を使った。柿の甘さを生かして砂糖は使わず、塩分も0・8グラムと控えめ。1人分で222キロカロリーにとどめた。栄養管理科の伊藤圭子技師長(57)は「色鮮やかで、食べるのが楽しくなる糖尿病の料理に仕上がった」と喜ぶ。

 こってりとした印象から、糖尿病患者や予備群の人が食べると「罪悪感」を持ってしまうというお好み焼きやラーメンに挑戦するチームもあった。

 広島大病院(南区)は「燻製(くんせい)穴子のヘルシーお好み焼き」を提案して準優勝した。血糖値の上昇を緩やかにする食物繊維が豊富なおからパウダーを小麦粉に混ぜたのがポイント。肉の代わりに燻製した穴子を使い、食感が面白いアワビタケも入れて低カロリーにまとめた。

 広島赤十字・原爆病院、県立広島大、広島女学院大、安田女子大も参加した。麺にひじきや糸こんにゃくを練り込む▽ご飯を炊くときにしらたきやもち麦を入れる▽小麦粉に大豆粉を混ぜる▽みその風味で塩分を減らす―など、糖質や塩分をカットするための多彩なアイデアを出した。

 広島県内の糖尿病患者は約12万人で、予備群を含めると2倍になるとみられる。コンテストを企画した広島大病院の米田真康教授(45)は「食事療法はとても大事だがなかなか続かない。ちょっとした工夫で楽しく食べられることを知ってほしい」と願う。(衣川圭)

 オリエンタルホテル広島(中区)の日本料理みつきは14〜29日、優勝と準優勝のメニューを含む「特別御膳」(2500円)を平日ランチタイムに15食限定で提供する。前日までの要予約。Tel082(240)5552。

 【優勝】太刀魚の西条柿包み焼き 小松菜浸しソース(県立広島病院)

 <材料>(2人分)

 太刀魚(3枚におろしたもの)長さ14センチ×幅5センチを2切れ、西条柿1/3個、ジャガイモ1/4個、小松菜8枚、イチゴ1個、キウイ1/4個、一番だし75cc、薄口しょうゆ小さじ1/2、片栗粉15グラム、塩、こしょう各少々

 <作り方>

 (1)太刀魚は、皮に切れ目を入れ、塩、こしょうする。

 (2)西条柿とジャガイモは1センチ角の拍子切りにし、ジャガイモは固めにゆでて、しっかり冷ます。

 (3)(1)の太刀魚で(2)を包む。

 (4)鉄板にクッキングシートを敷いて(3)を置き、予熱した200度のオーブンで7〜8分焼く。

 (5)小松菜は塩を一つまみ入れた熱湯でゆでる。ざるで冷まして荒く刻み、ミキサーにかける。

 (6)一番だしに薄口しょうゆを入れて火にかけ、(5)を混ぜて火を通す。

 (7)片栗粉を水大さじ2に溶いてから沈殿させて上澄みの水を取り除いたものを、(6)に入れてとろみを効かしたソースを作る。

 (8)皿に(7)のソースを敷き、(4)の太刀魚を置いて、5ミリ角に切ったイチゴとキウイを飾る。

 【準優勝】燻製穴子のヘルシーお好み焼き(広島大病院)

 肉の代わりに燻製の穴子を使ってカロリーを抑え、小麦粉の一部をおからパウダーにして食物繊維を増やした。梨の果汁を加熱し、減塩ソースに加えて風味豊かに。

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  • 燻製穴子のヘルシーお好み焼き(広島大病院)

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