くらし

ランニングステーション進化中 練習法や癒やしサポート

2019/11/16 20:03

 ▽市民ランナー向け 広島市内の拠点

 気温が下がり、走るにはちょうどいい季節。仕事の行き帰りに汗を流したい市民ランナーもいるだろう。そんな時に便利なのが街中の「ランニングステーション(ランステ)」だ。荷物を預けて着替える拠点で、ロッカーやシャワー室を備える。でも最近はそれだけじゃない。練習法を助言したり疲労回復に役立つカフェを併設したりと、走りをサポートするサービスが広がっている。

 2年前にオープンした広島市西区楠木町の「Run Tree」は、治療院を併設する。本川の土手や中央公園など平たんで走りやすいコースが近く、ランナーが集う。ウエアと靴が借りられ、手ぶらで来られる手軽さが人気だ。

 代表の森長孝太さん(32)は長距離走の元選手。柔道整復師と鍼灸(しんきゅう)師の資格を持ち、クラブチームのトレーナーも務める。ランステ利用者には、走り方や練習プランを助言する。「正しく体を使わないと、けがのリスクが高まります」。走った後の痛みを訴える人には、はり・きゅうやマッサージの治療プランもある。

 東区の会社員中村啓二さん(39)は、マラソンで脚を痛めたのを機に通い始めた。ランニングの知識と体のケアに詳しい人を探していたという。「自分では気付けない走り方の癖や、ストレッチの方法も教わった」と喜ぶ。定期的に店内のランニングマシンに乗り、森長さんにフォームを確認してもらっている。

 走った後にくつろげるカフェを併設するのは中区大手町の「トリプル」。山小屋風の店内で、疲労回復を促すクエン酸やアミノ酸入りのドリンク、自家焙煎(ばいせん)コーヒーなど約40種類を用意する。栄養バランスに配慮した食事メニューも人気だ。

 オフィス街が近く、金曜日は夜11時まで開いているので仕事後に利用しやすい。トライアスロンの競技者でもあるオーナーの岩原愛さん(37)は「疲れた体をほぐし、ランナー同士が情報交換できる場にしたい」と話す。同じフロアにランニング用品店があり、ウエアや靴の購入もできる。

 「おしゃれに走って平和を考えよう」と提案するのは中区土橋町の「ピース&モッシュ」。東京でランステを運営する田原洋さん(52)=南区出身=が今年5月に開いた。2年前から原爆の日に「ピースラン」を主催しており、平和記念公園の近くでの開設を思い立った。周辺には宿泊施設も多く、旅行先で走る「旅ラン」や出張中に走りたい人のニーズに応える。

 店内はスタイリッシュで洋服店のよう。迷彩柄やポップなデザインのウエアのレンタルと販売をしている。「おしゃれな服を着て走ると気持ちも上がる。楽しく走り、広島を感じてほしい」と田原さんは願う。

 3店ともビジター利用料は500円程度で、使い放題の月会員プランは3千円前後。進化するランステを使いこなせば、より充実した走りが楽しめそうだ。

 ■初心者にアドバイス 目標設定は距離より時間

 これからランニングに挑戦する初心者へのアドバイスを「Run Tree」の森長さんに聞いた。

 運動習慣がない人がいきなり走ると筋肉や腱(けん)を痛めやすい。まずはウオーキングから始めて、ランニングに移ろう。体に負担なく走るためには、正しいフォームを身に付けることが大切だ。体幹、腕、脚、足裏の動きに気を配るといい。

 目標設定は「距離」よりも「時間」を基準に。運動習慣がある人は「今日は3キロ走ろう」と設定するのもいいが、初心者は続けることが第一。健康維持やダイエットが目的なら、1日20〜30分を目安にしよう。走った後に疲れをしっかり取ることも大切だ。(ラン暁雨)

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