くらし

<お題>子どもの習い事、やめどきは

2020/1/20 20:21

 子どもの習い事のやめどきで悩んだ経験はありませんか。広島市の42歳主婦は、6歳の長女にダンス教室を続けさせるかどうか迷っているそうです。2年前から通っており、発表会で衣装を着て踊ると長女は「続けたい」と言うそう。でも難しいステップの練習が始まると、「やめたい」とぐずるといいます。同じようなことが英会話と水泳の教室でもあり、親としては、取捨選択しかねているそうです。皆さんは、どんなタイミングで子どもの習い事をやめていますか。

 ▽読者から

 ■楽しむのが一番

 習い事の成果を期待し過ぎていませんか。親の思いにプレッシャーを感じているのかもしれません。私は娘がやりたいということは何でもやらせ、本人がやめると言えばすっぱりやめさせました。まだ幼いし、本人が楽しいと思えることが一番ですよ。(呉市・主婦・64歳)

 ■数を減らしては

 三つも習い事があることが負担なのかもしれません。数を減らしてはどうでしょう。先生に教室での様子を聞き、真剣に取り組んでいるものに絞ってはどうですか。わが家は習い事は1人一つと決め、本人がしたいことやどんな力を伸ばしたいかを見極めて始めました。やめたいと言ったことはなく、楽しそうです。(広島市安佐南区・主婦・47歳)

 ■トラウマ恐れも

 無理やり続けさせると、トラウマ(心的外傷)になるかもしれません。私は小学1年生のときに母に頼んで琴を始めましたが、昔ながらの曲目や同世代の生徒の少なさに、3年生で嫌になりました。しかし中学卒業までやめさせてもらえず、苦痛で琴自体も好きではなくなりました。やめることにあまり抵抗を持たず、子どもの気持ちを大切にしてはどうでしょう。(広島市安佐北区・パート女性・45歳)

 ■苦楽の繰り返し

 小学1、2年生の頃は、なかなか辛抱強くできないと思います。ダンスそのものが嫌いではないのなら、やめるのはもったいないです。私も、ピアノを習う娘3人がぐずったときは「一緒に頑張ろう」と声を掛け、練習中もそばにいて乗り切りました。楽しさとしんどさの繰り返しで、上達していきますよ。(福山市・主婦・45歳)

 ■一時休止も手段

 やめたい理由をしっかり聞いてはどうですか。一時の難しさで嫌気が差しただけなら、先生に相談し「しばらく休もう」と提案するのもいいと思います。そのまま何も言わなければ、やめてもいいかもしれません。本当に好きな習い事なら、またやりたいと言うでしょう。(広島市安佐北区・公務員女性・51歳)

 ■答え探し、一緒に

 私も、長男がピアノをやめたいと言ったときは悩みました。苦痛なものをやらせたくない一方、ピアノは長男がやりたいと言ったのに、途中で投げ出すのはよくない気がして…。しっかり話し合い、結局、やめる代わりに何か新しいことを自分で考えて始めてもらうことにしました。野球に夢中だった長男は、体力アップに毎日ランニングをすると決め、ちゃんと実践しました。子どもも親も納得できる答えを一緒に探すことが大切だと思います。(東広島市・パート女性・53歳)

 ▽専門家から

 ■子の気持ち、くみ取って 日本赤十字広島看護大(廿日市市) 丸山愛子准教授(幼児心理学)

 子どもに「習い事をさせなくてはいけない」「続けさせなければいけない」と考え過ぎていませんか。親の思いを無理に押し付けると、子どもの負担になってしまいます。嫌々取り組むと集中力が下がり、けがにもつながります。習い事でなくても、遊びを通じて自主性や人間関係を築く力が育めます。

 親としては、やめ癖や飽き癖がつくのではと心配になりますよね。でも、我慢強さを学ぶのは、もう少し先でも心配ありません。幼い頃は体力も知力もどんどん発達し、次々と別のものに興味が湧くものです。自然な気持ちに任せてやめても、習い事がいい思い出で終われば、また自分で再開したいと思う日が来るかもしれません。

 とはいえ、続けてほしいと願う親の思いも分かります。習い事は、自尊心アップのきっかけにもなります。やめたいと言われたら理由をよく聞きましょう。「やめたい」といって親の気を引き、頑張りを褒めてほしいだけかもしれません。保育所の行事など他の予定で疲れている場合もあります。子どもの表情や様子からも気持ちをくみ取りましょう。

 ▽担当記者から

 子どもは言うことが変わりやすいので様子を見てというアドバイスや、小さな目標をつくり、達成するとシールをあげればやる気が出るとの助言も届きました。先生にやめると言いづらく悩んでいる間に、子どもが習い事をとことん嫌いになって後悔したという体験談もありました。(福田彩乃)

 ▽次回のお題は

 ■家事の「外注」どう思う?

 料理や掃除、洗濯をサポートしてくれる「家事代行サービス」を使ったことがありますか。便利そうだけれど、家の仕事を他人に任せるのは後ろめたい。夫が反対する―。そんな理由でためらう子育て中の女性は少なくないようです。新生児や乳児がいれば、数時間おきの授乳や夜泣きで睡眠不足に陥ったときなどに助かりそう。ただ、あまりサービスが浸透していない地域もあるようです。家事の「外注」、皆さんはどう思いますか。使ったことがある人の意見もお待ちしています。

この記事の写真

  • 丸山愛子准教授
  • お姉ちゃんがおっぱいあげるけんね=莉帆(りほ)ちゃん(左)、紗愛(さえ)ちゃん、東広島市

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