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新型肺炎、感染かもと思ったら 最寄り保健所に電話を/専用病室でウイルス検査

2020/2/4 19:58
グラフィック・本井克典

グラフィック・本井克典

 国内でも患者が増えている新型コロナウイルスによる肺炎―。もしも感染したらどうしたらいいだろうと、不安に感じている人も少なくないだろう。1日から感染法上の「指定感染症」となり、強制力のある対応が取られるようになった。どう行動すればいいのかをまとめた。

 ■指定感染症とは

 1月までは新型コロナウイルスに感染した患者に入院を求める場合も「お願い」にとどまり、強制力がなかった。しかし感染の広がりに伴い、政府は今回の新型肺炎を重症急性呼吸器症候群(SARS)などと同じ「2類感染症」相当の指定感染症に定めた。

 保健所が入院を勧告し、従わなければ強制入院させることもできるようになった。就業も制限できる。病気の拡大を食い止めるのが狙いで、医療費の自己負担はしなくていい。

 感染が疑われる場合は、室内の空気が外に漏れない専用病室のある「第2種感染症指定医療機関」に入院することになる。中国地方には22カ所ある。広島市中区の舟入市民病院もその一つで、専用出入り口からほかの患者や関係のない医療者と接触せずに病室へ行けるルートが確保されている。

 指定感染症は、新たな感染症が正式に分類される前に設定するもので、過去にSARSなど4例があった。指定は原則1年以内で、1年延長できる。これまでの4例はすべて2類感染症と分類された。今回の肺炎は検疫法上の「検疫感染症」にも位置づけられ、空港などで検査や診察を受けさせることができる。エボラ出血熱などと異なり、空港での隔離はできない。

 ■もしも症状が出たら

 新型コロナウイルスによる肺炎と思っても直接、医療機関に行くのはよくない。ほかの人にうつす恐れがある。さらに、指定の医療機関に感染のはっきりしていない患者が集中すると、本当に必要な患者の治療に影響が出かねない。心配な人はまず、最寄りの保健所に電話しよう。休日・夜間の専用番号を用意しているところもある。

 今後は感染者の増加を見込み、保健所の中に「帰国者・接触者相談センター」が設置される予定だ。現時点では次の条件のとき新型肺炎を疑う。「37・5度以上の発熱とせきなどの症状」が出て発症までの2週間以内に「発生源の中国・武漢市を含む湖北省を訪れた」か「湖北省の渡航歴があり、発熱とせきなどの症状のある人と接触した」。

 広島県健康対策課の海嶋照美課長は「条件の合う人は保健所に連絡して指示に従ってください。症状のない人は心配しすぎず、インフルエンザ予防と同じような通常の感染対策を取ってほしい」と呼び掛ける。

 症状などを聞き取った保健所は、どこの医療機関に行けばいいかなどを伝える。現時点の広島県の場合、ウイルス検査が必要ならば第2種感染症指定医療機関に行くよう指示する。病院に着くとすぐに専用病室に運ばれ、検査する。陽性の重症者は入院を継続して、防護服をまとった医療者が治療に当たる。

 検査の流れは2月上旬に「帰国者・接触者外来」ができると変わる。この外来は「2次医療圏」で1カ所以上の医療機関に設置。広島県は七つの医療圏があり、新型肺炎を診る医療機関は増える。軽症者にはこの外来に行くよう保健所が指示する。ウイルス検査の結果が出るまでは、自宅待機が基本となる。

 医療機関への移動は、バスなどの公共交通は使わずに自家用車で移動する。自力での移動が難しい場合は保健所が相談に乗ってくれる。(衣川圭)

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