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自転車で挑む世界一周 広島の友竹さん、道中人の温かさに触れる

2020/2/29 19:14
世界一周を目指し、南アフリカの喜望峰に到達した友竹さん

世界一周を目指し、南アフリカの喜望峰に到達した友竹さん

 自転車にまたがり、世界一周に挑戦している若者がいる。広島市安佐南区の友竹亮介さん(32)。ユーラシア、アフリカ大陸を風を切って走り抜けた。自転車旅になぜ魅せられるのか。楽しむためには、どんな準備が必要なのか。友竹さんに聞いた。

 友竹さんが世界一周の旅をスタートしたのは、2018年5月のこと。中国からカザフスタン、イラン、欧州の各国を経てアフリカ大陸へ入り、573日目にして喜望峰へたどり着いた。19年12月までの前半戦は約2万5千キロ。通った国は30カ国に及ぶ。

 大学卒業後、ペット用品のメーカーに勤めていたが「何か一つのことを一生懸命にやってこなかったコンプレックスがあった」と3年で辞職。「世界を見たい」と英語を学び、旅の準備を始めた。

 踏み出した世界には、人々の温かさがあふれていた。道中、イランでは「野宿する」と言うと、現地の人が「わが家へ」と招いて食事を振る舞ってくれた。アフリカ南西部のナミビアで広大なナミブ砂漠で砂嵐に遭って立ち往生した時は、現地のホテルのオーナーが助けてくれた。

 自転車での旅は車や電車とは違って「人との距離がぐっと近い」のだという。「大学生の皆さんには卒業旅行などで挑戦してみてほしい。お金もかからず、旅先ですてきな出会いもあるはずです」と魅力をアピールする。

 友竹さんはアウトドア用品大手のモンベルなどの協賛を受け、ことし9月からは後半戦に挑む。南米ペルーから北米、アラスカへと約1万5千キロを1年かけて走破する。

 ▽楽しむこつ・必要な準備は? 修理や調理の道具持参を

 友竹さんが旅に出る自転車として薦めるのは「ランドナー」と呼ばれるツーリング用。タイヤが太めで重い荷物を積むことを想定した頑丈な造りが特徴だ。パンク修理キット、タイヤの予備、空気入れも持っておくと万一のトラブルにも対応できる。

 野外でもくつろげるよう、テントと中に敷くマット、寝袋、レジャーシートを準備したい。調理器具として、簡易たき火台、小さめの鍋、ナイフ、皿、スプーン、フォーク、箸を携帯するといい。国内の場合、コンビニなど店が沿道にあり、長期間の旅でも食材は手に入りやすい。休憩を兼ね、その都度補給しよう。

 友竹さんの気に入りの料理はパスタ。「自転車をこぐエネルギー源になる。ソースを変えるだけで味に変化を付けられ飽きません」と助言する。

 今回は安芸高田市の土師ダムのファミリーキャンプ場で、トマトソースパスタを実演してくれた。簡易たき火台で火をおこし、鍋で水500ccを沸かして麺をゆでる。好みの大きさに切ったタマネギとブロッコリーも入れて火を通し、湯を捨てた後に市販のトマトソースとツナ缶を加えたら完成だ。

 日本はたき火台などを使って火をおこすのが一般的なルール。キャンプ場を借りても、じか火禁止が大半なので用意しておくといい。着火用に新聞紙を持参すると便利だ。

 焦ると事故やけがを招きやすい。友竹さんは「時間に余裕を持って、天気の変化、自分の体力も考えてゆとりある走行計画を立てましょう」と呼び掛ける。(桜井邦彦)

この記事の写真

  • イランの山並みを走る
  • ザンビアで出会った子どもたちと記念の一枚。右端が友竹さん
  • モロッコで自転車を止めて一休憩
  • 友竹さんがいつも携帯している自転車旅のグッズ
  • 手軽に作れるトマトソースパスタ

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

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