くらし

<お題>小学生女子の「ファッション競争」

2020/3/16 20:16

 最近、小学生の女の子がおしゃれで驚くことはありませんか。5、6年生になると友達とファッションで競い合い、戸惑う親も増えているようです。仲良しグループで小学生向けファッション雑誌のモデルのまねがはやって、「友達が持っているから」と高額ブランド服を欲しがったり、「買ってくれないとばかにされ、仲間外れになる」と訴えたり…。一方で、自己表現の手段という考え方もあります。子どもの「ファッション競争」、皆さんはどう思いますか。経験談もお寄せください。

 ▽読者から

 ■特別な日に贈る

 わが家では、本当に欲しい服は誕生日かクリスマスにプレゼントします。中学生の娘は、特別な時に好みの服が買ってもらえるので普段は親が選んだ服で納得しています。おしゃれへの関心を育むことは感性を磨くことにつながると思います。ただ、ファッションと人付き合いは別の問題です。友達は、服ではなく性格で選ぶよう娘には伝えています。(福山市・公務員女性・50歳)

 ■お金かけぬ工夫

 うちにも10代の娘がいます。すてきな服を見つけるとインターネットのサイトで中古服を調べ、値段交渉して安く購入します。量販店で似たデザインの服を探したり母子でアイテムをシェアしたりもします。「どうすればお金をかけずにおしゃれができるか」を、親子で工夫してみてはどうですか。(広島県北広島町・パート女性・48歳)

 ■高価な服は反対

 小学生に高価な服を買い与えるのは反対です。娘の同級生にもファッションリーダーのような子がいて、他の子がその子に従わなければいけない雰囲気がありました。派手な格好の友人同士で固まり、グループに入っていない子をいじめの対象にしていたようです。子どものわがままを親が聞き過ぎると、友達に対して持ち物で優越感を抱いたり人の価値を決めたりする子になる気がします。(東広島市・パート女性・45歳)

 ■手作りも楽しい

 私も友達の服や雑誌に載っている物が、うらやましくてまねした時期がありました。しかし大人になり、はやりの服を着ることが「おしゃれ」ではないことに気付きました。手持ちの服のボタンを付け替えたり、ビーズでオリジナルアクセサリーを作ったり…。制約のある中で、自分に合った物を選んだり手作りしたりするのは楽しいですよ。(光市・主婦・42歳)

 ■身の丈に合わせ

 4人姉妹の母です。いつも娘たちに伝えているのは「お父さんが一生懸命働いてもらっているお金だから、大切に使おうね」ということ。金銭感覚を身に付けてもらうためにも、自分の身の丈に合ったおしゃれ、生活をするよう伝えています。意見の食い違いはありますが、親の考え方は伝えた方がいいと思います。(広島市安芸区・パート女性・48歳)

 ■違う自己表現を

 仲良しグループで同じファッションをするのは、おしゃれといえない気がします。派手な服装は、異性との交遊や生活の乱れにもつながりかねません。もっと違う自己表現を見つけられるよう、親が説得しましょう。(広島市南区・パート男性・72歳)

 ▽専門家から

 ■思い受け止め話し合って 広島大大学院講師(教育心理学)で学校心理士 山崎茜さん(東広島市)

 小中学生や親の悩み相談に応じたり、思春期の子どもの友人関係を研究したりしています。カウンセリングでは10代の女の子たちから、「友達と同じ服や小物が欲しい」という話はよく聞きます。

 この「一緒がいい」の気持ち。実は親から自立するための大切な成長過程なんです。小学校の高学年頃から、子どもは親に代わる「自分と好みや性格が似た同年代」を見つけて行動を共にし始めます。双子コーデなどのおしゃれや交換日記、プリクラを「仲間の印」にして安心感を得ながら親離れしていくわけです。

 10代女子なら、ファッションに興味があるのも友達と似た服が欲しくなるのも普通です。ただ「人と同じでなければ」「流行の服で競わないと」という思いが強過ぎると、自分らしさを失い自己肯定感が低くなりがちです。また、いつも欲しいものを買ってもらうと「我慢する心」や相手と駆け引きする「交渉力」が育ちません。

 親は思いを受け止めつつ「なぜそれが必要か」「どんな友人関係を築きたいか」を話し合ってください。心の発達をサポートしてあげましょう。

 ▽担当記者から

 流行のアイテムやブランドで児童が競うことに否定的な意見が多かったです。ただ振り返ると、はやりの服を着た友達をうらやましく思った時代が私にもありました。子どもの思いも聞きながら、親子で折り合いを付けることが大切だと感じました。(標葉知美)

 ▽次回のお題は

 ■登校渋る時どうすれば

 新型コロナウイルスの感染拡大で小学校などが休校し、子どもの生活リズムが崩れて困っている親は多いようです。「ゲームばかりしている」「昼まで起きず、夜寝ない」―。長期休みの後は、学校に行くのがおっくうになる子どもも少なくありません。新学期にはクラス替えの不安もありそうです。子どもが学校に行き渋ったとき、戸惑った経験はありませんか。親はどう対応すればいいでしょう。子どもの心に響く声掛けなど教えてください。

この記事の写真

  • 山崎茜さん
  • 私、かわいい?=紫子(ゆかりこ)ちゃん、広島市佐伯区

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