くらし

<お題>登校渋るときどうすれば

2020/4/6
ねぇねにつかまってごらん=瑠里香(るりか)ちゃん(左)、寿々香(すずか)ちゃん、広島市西区

ねぇねにつかまってごらん=瑠里香(るりか)ちゃん(左)、寿々香(すずか)ちゃん、広島市西区

 新型コロナウイルスの感染拡大で小学校などが休校し、子どもの生活リズムが崩れて困っている親は多いようです。「ゲームばかりしている」「昼まで起きず、夜寝ない」―。長期休みの後は、学校に行くのがおっくうになる子どもも少なくありません。新学期にはクラス替えの不安もありそうです。子どもが学校に行き渋ったとき、戸惑った経験はありませんか。親はどう対応すればいいでしょう。子どもの心に響く声掛けなど教えてください。

 ▽読者から

 ■やる気引き出す

 3人兄弟の父親です。末の子は小学校入学後、同級生にきつい言葉を言われたのをきっかけに行き渋りが始まりました。いろいろ試した結果、学校に行った日はカレンダーに「頑張った印」のはんこを押すようにしました。すると毎朝張り切って登校できるようになりました。子どものやる気につながる仕掛けを工夫してみるとよいと思います。(広島市東区・会社員男性・43歳)

 ■褒めると自信に

 小学生の息子も始業式の前夜は毎回落ち着きません。布団に入っても寝付けず、「忘れ物ないかな」とランドセルの中を何度も確認します。そんなときわが家では、夫婦で「今夜はきっとみんな同じ気持ちだよ。登校してしまえばなんともないよ」と励ますようにしています。また、休み中に頑張った勉強や作品を見て「レベルが上がったね」と褒めると自信につながり、学校へ行く気になりますよ。(広島市佐伯区・主婦・40歳)

 ■親が一緒に登校

 小学2年の娘の行き渋りを体験中の母親です。私が一緒に学校へ行き、少しずつ通えるようになっています。門の前までのときもあれば、中庭や教室、席まで行くこともあります。親と登校すると安心するようで、学校にも徐々に慣れてきました。小さいので焦らず、本人が行きたくなるのを待つつもりです。(広島市中区・主婦・42歳)

 ■生活習慣を見直す

 不登校の子やその親の支援をしています。ゲーム依存で不登校に陥った子どもを何人も見てきました。ゲームのせいで生活リズムが乱れているのなら、一度じっくり親子で話し合ってみてはどうですか。ゲーム機を居間に移動して遊ぶ時を決める、寝起きする時間を守るなど家庭のルールを設けるのがお勧めです。(広島市中区・自営業男性・52歳)

 ■学校とも相談を

 息子も学年と担任が代わり、毎日「行きたくない」と泣いていました。理由を言わないので最初は無理やり連れて行っていましたが、原因が担任の先生の暴力だと分かりました。わが家の場合は、教頭に相談して担任に注意をしてもらったり事務室登校をしたりしました。子どもだけでは解決できないときがあります。ケースによっては親が学校に相談することも必要だと思います。(呉市・主婦・35歳)

 ■上級生にお願い

 60年以上前ですが、私が学校に行きたくないときは近所に住む高学年のお兄さんお姉さんが誘いに来てくれていました。今思えば、母が頼んでくれていたようです。上級生は頼りになりますので、ぜひ試してみてください。(広島市西区・無職男性・76歳)

 ▽専門家から

 ■「何かあった」聞いてみて 松岡カウンセリングオフィス所長で臨床心理士 松岡伸子さん(広島市中区)

 小児科や小中学校でカウンセラーを務めた経験があり、現在はカウンセリングルームを開き、子どもや親の相談に応じています。

 長期休暇明けに不登校になる子は、前の学期に体調不良で時々休む、朝にいらいらするなど「行きたくない」というサインを出している場合があります。

 わが子が「学校に行きたくない」と言ったとき、大切なのは親の言葉掛けです。「何で学校行かないの?」と問いただすのではなく「何かあった?」と聞いてみてください。そして「しんどければ帰ってきていいよ」など逃げ場をつくった上で、登校を促してはどうでしょう。無理やり連れていくより1日休めば翌日から元気に学校へ行ける子もいます。もどかしいかもしれませんが、様子を見ながら対応することをお勧めします。

 休みが続くなら、スクールカウンセラーやかかりつけの小児科医に相談することも考えてください。今は新型コロナウイルスに対する不安から親と離れたくない子どももいます。いつもより親子の会話を増やすと、子どもの気持ちも落ち着くはずです。

 ▽担当記者から

 松岡さんから「親が不安そうだと子どもはさらに気持ちが不安定になる」とも聞き、印象に残りました。新型コロナウイルスの感染が広がり、親も不安に思うことが多い時期ですよね。でも私も2児の親として、冷静さを保って柔軟に対応しなくては、と思いました。(標葉知美)

 ▽次回のお題は 親の「コロナ疲れ」どう乗り切る

 新型コロナウイルスの感染防止のために広がる週末の外出自粛。親子で家の中で過ごす時間が増え、「子どもが『つまらない』と連呼していらつく」「料理や片付けの頻度が増え、気付くと子どもを怒っている」という声をよく聞きます。イベントや習い事の延期・中止が続き、空いた時間をわが子とどう過ごせばいいのかも悩むところです。

 親たちの「コロナ疲れ」がたまっているようです。皆さんはどう乗り切っていますか。経験談やアイデアをお寄せください。

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  • 松岡伸子さん

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