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【新型コロナ みんなで乗り切る】ついつい「家飲み」ご用心 外出自粛に在宅勤務…

2020/4/29 19:37
イラスト・大友勇人

イラスト・大友勇人

 わが家での飲酒量が増えていないだろうか。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛でいらいらが募り、「ついつい」という人も少なくないようだ。ただ、「家飲み」も度が過ぎると健康を損ない、アルコール依存症に進む恐れがある。注意したいのは、1日に摂取する「純アルコール量」だ。計算は簡単。適度な飲酒を心掛け、生活のリズムを崩さないようにしたい。

 ▽「純アルコール量」知り適量を

 「缶チューハイやビール…。ストレスをためたくないし、もう1本いいかなと飲んでしまう」。広島市安佐南区のフリーライター女性(40)は、4月上旬から家にいる時間が増え、飲酒する日と量が増えたと実感している。

 ウイルスに感染しないよう、外出は週1、2回の買い物に限っている。会社員の夫(47)の勤め先は3月末から外食禁止に。夫婦なじみの居酒屋にも行かなくなり、もっぱら「家飲み」が続く。「窮屈な生活が長引きそう。お酒は控えたいんだけど、我慢できるかどうか」と打ち明ける。

 ▽1日20グラム程度

 「ついつい飲むのが危険なんです。習慣化して大量飲酒になると体へのダメージも大きい」。瀬野川病院(広島市安芸区)にあるKONUMA記念依存とこころの研究所の加賀谷有行所長(58)はそう話し、「1日に飲む量の目安を持つことが大事」と促す。

 目安とは、酒に含まれる純アルコール量だ。厚生労働省は1日の適量を「20グラム程度」としている。純アルコール量は、「アルコール度数÷100×飲んだ量(ミリリットル)×0・8(アルコールの比重)」で計算できる。酒の種類ごとにみるとどうなるのだろう。

 アルコール度数5%のビールは、500ミリリットル入りロング缶1本で20グラム。12%のワインは120ミリリットル(グラス1杯)で11・52グラム、日本酒は180ミリリットル(1合)で21・6グラムになる。要注意なのが、最近はやりのストロング系チューハイだ。口当たりがいいもののアルコール度数が高く、9%の商品だと350ミリリットル缶1本で25・2グラムに達してしまう。

 加賀谷所長によると、アルコールの分解速度は男性の方が女性よりも早い。このため、女性の1日の適量は、厚労省が示す20グラム程度の「半分から3分の2くらいが目安」と呼び掛ける。

 飲酒へと誘うのは、ときどきの感情だ。空腹でいらいらする▽怒りを鎮めたい▽寂しい▽疲れを取りたい―。コロナ禍で外出控えが続き、在宅勤務をする人も多い。「生活パターンの変化や先の見えにくい不安が、危うい飲酒に向かう『引き金』になる」と加賀谷所長は指摘する。

 ▽発症リスクも

 適量を超す飲酒を続けると「耐性」ができて、なかなか酔わなくなる。すると飲む量はさらに増える。がんや肝臓病、心不全、高血圧、うつ病、認知症などの発症リスクが高まり、依存症にも陥りかねない。依存症の入院治療は3カ月にわたる。酒を断つのに何年もかかる人は少なくない。

 「深みにはまらないためにも、まずは飲酒以外の何に興味があり、リラックスできそうか考えてほしい」と加賀谷所長。料理や読書、ビデオ観賞、散歩、庭やベランダでの体操…。友人や親戚と電話で近況を話すのもいい。「飲酒はもちろん、暮らし全体を見直して、自宅を中心にできることを組み合わせていくことがコロナ禍を乗り切るポイントになる」と話している。(林淳一郎)

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