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【新型コロナ みんなで乗り切る】自宅で焙煎、心も香る一杯【動画】

2020/5/9 19:08
たき火でコーヒー豆を焙煎する藤井さん(広島市中区)

たき火でコーヒー豆を焙煎する藤井さん(広島市中区)

 コーヒーは豆のいり具合、「焙煎(ばいせん)」によって味わいが変わる。火に長くかけて茶色を濃くした豆ほど苦味が強くなる。巣ごもり生活で持て余す時間を利用し、自宅焙煎のフレッシュなコーヒーで一息つこう。

 ▽「三たて」で深み増すコーヒー

 たき火による焙煎のイベントを広島市内で開くコーヒーガイド、藤井勇也さん(30)=南区=は「いりたて、ひきたて、入れたて―。この『三たて』がおいしいコーヒーの条件」と話す。「キリマンジャロ」で知られるタンザニアなど8カ国の産地で学んだ経験を生かし、「YUYA ROAST」の屋号で豆の販売やガイド業を営む。

 藤井さんによると、コーヒー豆は熱帯や亜熱帯の国々で栽培され、産地や品種によって数百種類が流通しているという。

 いり方は「浅いり」(焙煎時間7〜9分)「中いり」(9〜12分)「深いり」(12〜15分)。日本でよく知られたアメリカンは、中いりと浅いりの間くらい。いるほど酸味は薄まるので、日本人には「浅めの深いり」が好まれるという。

 焙煎はたき火のほか、ガスこんろでもできる。ただ熱された豆の薄皮が飛び、煙も少し出るので、屋内の場合は換気扇を回すのを忘れないようにしよう。特に深いりは煙が出やすい。庭にテーブルを出し、屋外で行ってもいい。

 通信販売などで千円台から手に入る網製の焙煎器に豆を入れ、フライパンのように手で持って火の上で振る。ギンナン用の手網でも代用できる。

 「基本は強火の遠火。網の中に入れた豆全体に火が加わり、むらが出にくい」と藤井さん。豆と一緒にピンポン球サイズに丸めたアルミホイルを三つほど入れておけば、まんべんなく熱を加える助けになる。縦方向や横方向に加え、円を描くような動きも効果的だ。「肩と肘を固定し、手首のスナップで動かすと疲れにくい」と助言する。

 焙煎が終わったら、豆をざるに移し、うちわであおいで早く冷ますのもポイント。そのまま放置してしまうと、余熱で焙煎を進めてしまい、思ったような仕上がりにならない。完成したらコーヒーミルで砕き、湯を注いでいただく。

 藤井さんによると、深いりした豆は、常温で1、2日ほど保管し、香りが豊かな10日以内に飲み切る。浅いり豆は、1週間ほど寝かした方がえぐみが消えて飲みやすく、その後、20日ほどで使うといい。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、毎月第2日曜日の夕方に開く藤井さんのイベントも4、5月は中止になった。「テレワークの人にとっても、コーヒーは、オンとオフの切り替えに最適」と、自宅焙煎での気分転換を勧める。(桜井邦彦) 

 【動画】コーヒーの焙煎方法はこちら

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  • 焙煎する網には丸めたアルミホイルとコーヒー豆を入れる
  • 焙煎後は、うちわであおいで速やかに冷ます
  • 焙煎直後に入れたコーヒー。香ばしさがいい

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