くらし

<お題>親の「コロナ疲れ」どう乗り切る

2020/5/11

 新型コロナウイルスの感染防止のために広がる週末の外出自粛。親子で家の中で過ごす時間が増え、「子どもが『つまらない』と連呼していらつく」「料理や片付けの頻度が増え、気付くと子どもを怒っている」という声をよく聞きます。イベントや習い事の延期・中止が続き、空いた時間をわが子とどう過ごせばいいのかも悩むところです。

 親たちの「コロナ疲れ」がたまっているようです。皆さんはどう乗り切っていますか。経験談やアイデアをお寄せください。

 ▽読者から

 ■ベランダで菜園

 小学4年生と小学2年生、4歳の母親です。全員が家にいて毎日けんかをするので、わが家も「コロナ疲れ」です。最近ベランダで始めた家庭菜園が、気分転換になっています。子どもは水やりをしたり、観察日記をつけたりと楽しんでいます。私もいらいらしているときに土をいじると、少し心が落ち着く気がします。(広島市東区・パート女性・38歳)

 ■家族でトランプ

 男の子3人の母親です。働いており、朝は3人分の昼食を用意して出勤します。平日の夜勤明けも子どもの食事や学習をサポートしなくてはならず、もうヘトヘトです。気分転換は、家族でトランプやボードゲームをすること。疲れはありますが、先が見えないと不安がるより前向きに考えるようにしています。(広島県坂町・団体職員女性・42歳)

 ■娘と一緒に読書

 休校中、小学2年生の娘と家にある本を探しては読んでいます。娘は、好きだったシリーズ物を読み返したり私が子ども時代に読んだ本に関心を示したりしています。特に図鑑は、開いてみると楽しかったようで、さまざまな分野に興味を広げています。読書に没頭できるのはいまの時期ならではなので、あまり時間を気にせず見守っています。(広島市中区・主婦・42歳)

 ■1人の時間必要

 親が1人で過ごす時間を意識してつくってはどうですか。私の場合、ゲームをやめない、宿題をしないなどで子どもたちへのストレスがたまったら、近所の公園を散歩して花の写真を撮ったり、月を眺めたりしています。少しでもそういう時間があれば、ずっと一緒にいる子どもにも寛大になれる気がします。(福山市・主婦・47歳)

 ■子どもにも家事

 普段は親がしている家事を中学1年生の長女に任せるようになりました。洗濯物を干す、取り込む、畳むといった一連の作業や掃除、食器洗いまで、基本から丁寧に教えています。手伝いをすればご褒美で「ゲームの時間」をおこづかい感覚でためられるシステムなので、娘は張り切ってやっています。下に幼児2人がいるので家事を分担できて助かっています。(福山市・主婦・41歳)

 ■新聞を多彩に活用

 新聞を活用しています。記事を読むのはもちろん、子どもとゲーム感覚で漢字や言葉探しを楽しんでいます。子どもが「これ何」「どういう意味」と質問してきたら、家庭学習の始まりです。親子で投稿欄に挑戦するのもいい。折ってくず入れやごみ袋を作ると、空き時間の有効活用にもなります。最後はビリビリに破って大はしゃぎすれば、親子ですっきりしますよ。(広島市東区・主婦・48歳)

 ▽専門家から

 ■いらいらを抱え込まない 安田女子大大学院非常勤講師(家族心理学) 新宅博明さん(広島市西区)

 小中学校や幼稚園に行っていた子どもがずっと家にいれば、親は食事の用意に学習支援、遊び相手を全て担うことになります。しんどくなるでしょう。

 不安やいらいらがたまったら、とにかく外に吐き出すことです。とはいえ、今は飲み会やママ友の集まり、広島東洋カープの試合観戦でストレスを発散することもできません。日記を書くなどして文字にする、車内や人のいない所で泣く、歌う、叫ぶなど、自分に合った方法を見つけましょう。

 親が孤立していら立ちを抱え込むと、心にしこりができ、子どもへの暴力につながりかねません。そうなる前に、自らと子どもを助けてあげてほしい。自分を「よく頑張った」と褒め、子どもに「いてくれるだけでうれしい」と伝えるだけでも、心が少し落ち着きます。また、パートナーや親、友人など弱音を吐くことができる相手を持ちましょう。それで、孤立は防げます。

 長期休みは、普段じっくり観察できない子どもの成長を知るチャンスでもあります。肩の力を抜けば、プラスの発見もあるのではないでしょうか。

 ▽担当記者から

 休校と外出自粛で増えた自宅での時間をどう過ごすか。親子で裁縫をする、部屋の片付けをする、子どもに献立を考えてもらって一緒に料理を作る―など多彩なアイデアが寄せられました。無理をするとよくないですが、新しい何かを楽しめるといいですね。(標葉知美)

 ▽次回のお題は オンライン学習を効果的に行うには

 新型コロナウイルスの影響でオンライン学習が普及し始めました。ただ、親が付き添っていないと、途中で脱線する子どもも少なくないようです。ユーチューブやアニメに切り替えてしまったり、長時間画面と向き合うことに疲れて寝てしまったり…。小中学校でも導入が進みますが、リアルタイムで先生が発信するライブ授業でない場合は緊張感もなく、悩む親もいるようです。どんな工夫やツールがあれば効果的に取り組めるでしょうか。体験者の声もお待ちしています。 

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この記事の写真

  • 新宅博明さん
  • 1年生です。休校が早く終わらないかな(真子さん、広島市中区)

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