くらし

コロナ禍 法要どうする

2020/5/23 20:05

 新型コロナウイルスの感染が不安な中、法要をどのように開けばいいのか―。広島市佐伯区のパート女性(61)の相談に約60件の意見が寄せられました。専門家の助言も併せ、今回は拡大版でお伝えします。

 「先日、夫の親戚から一周忌の法要の案内が届きました。個人宅での開催なので会場が狭くて『3密』になりそうな上、高齢者の出席も多く、感染のきっかけにならないか心配です。親戚も予定通りに法要をすべきか迷っています。法要をやるとしたら、どういう形がいいでしょうか。やめた方がいいのでしょうか。皆さんならどうしますか」

読者からの回答

★日にち延期しては

 もう少し日にちを後にして、世の中が落ち着いてから法事をしてはどうでしょう。私は父の三十三回忌を1年くらい早めたことがあります。お寺さんから「構いませんよ。法事は全て生きている人のためにするものと考えていいです」と言われました。気持ちが軽くなりました。(東広島市・パート女性・69歳)

★家族だけで開催を

 一周忌の法要は家族だけで開くのが望ましいでしょう。ほかの親戚の方は、お墓に参ったり、法要の時間に合わせてそれぞれの自宅で手を合わせたりしたらいいのではないかと思います。新型コロナで大変な時なので、親戚の方も分かってくださるはずです。(岩国市・無職女性・50歳)

★簡素でも心こもる

 このご時世なので、先日の父の一周忌は母と私と夫、妹夫婦の5人で済ませました。近くに住む親戚にも説明して、納得してもらいました。実家の広い仏間で、窓を開放し、人と人との間隔を空け、会食も簡単にしました。仏壇に父の好物を供え、簡素ながらも気持ちのこもった法要でした。(呉市・パート女性・62歳)

★本堂で「3密」回避

 寺院に相談して、一周忌を本堂でしてはどうですか。広くて人と人との間隔を空けられる上、天井も高いです。個人宅に比べて、「3密」になりにくいですよ。私が住職をしている寺院では、建具を開け、換気扇を回し、参詣者も僧侶もマスクを着けて間隔を空けて座ります。茶菓の接待はやめ、消毒にも力を入れています。(呉市・寺院住職男性・68歳)

★不安を伝えてみる

 親戚から法要の案内を受けても、命への不安を持ちながら参列しなくてもいいと思います。親戚に電話して、一生懸命に法要の準備をしていることをねぎらったり、故人の思い出を語ったりしながら、新型コロナ感染への不安を率直に伝えてみてはどうでしょうか。(東広島市・再任用職員女性・60歳)

★故人も感染望まぬ

 私は先月、母の一周忌を隣県の寺でしました。このご時世なので、出席は私一人で家族も参加させませんでした。寂しい法要でしたが、仕方がないです。法要が原因で新型コロナに感染してはいけません。故人もそのような事態になることを望んでいないはずです。(広島市南区・無職男性・65歳)

★迷いあれば中止を

 4月に予定していた母の二十三回忌の法要を中止しました。新型コロナが流行している東京と大阪からの参列者もいる中、高齢の父が感染することを心配した姉から中止を相談されました。父に伝えたところ「中止の方がありがたい」と言われてしないことになりました。今は、出席者に少しでも不安や迷いがあれば、開かない方がいいのではないでしょうか。(広島市東区・主婦・58歳)

★出席し早めに帰る

 招かれた側なので、法要のあり方を提案するのはおせっかいと思われそうです。親戚が中止しない限り、出席した方がいいでしょう。開始直前に行って、お経が済み次第、「時節柄、心残りですがやむなく帰宅したい」と伝えましょう。先方に申し訳なく思えば、お盆に改めてお参りするか、お供えを贈ってはどうですか。(広島市安佐北区・アルバイト女性・53歳)

 ▽専門家から

 ■収束後に改めて開催/オンラインで参加も   法要や儀式に詳しい浄土真宗本願寺派・元成寺(がんじょうじ=広島市中区) 藤末真住職(53)

 法事を巡っては、タレントの志村けんさんが亡くなった頃から、開催する時期や人数に関する相談が増えてきました。

 広島県で門徒数が多い浄土真宗本願寺派の場合、法事は命日より前に行うのが一般的ですが、後になっても問題はありません。先祖に思いをはせ、仏様に感謝し、故人を縁に親しい人たちが集う大切な場です。中止するのは寂しい。例えば少人数でいったん勤めておき、新型コロナの感染拡大が収束してから改めて、親戚を集めて再開催してもいいと思います。

 最近では、オンラインでの法事も珍しくなくなりました。映像でつながって一緒にお勤めする形なら、遠く離れた場所に住む親戚も感染を心配することなく参加できます。葬儀もこの方法で営む人がいます。

 もう一つ、よく聞くのは「ご先祖を粗末にしたら罰が当たる」という声です。亡き方は、愛する子孫と共に喜んだり、悲しんだりして寄り添ってくださるのであって、決して災いをもたらす存在ではありません。心配は要りません。

 法事は高齢の方も多いので、慌てて無理をしないでください。(桜井邦彦)

係から

 ご意見からは、法要に参列する方の健康を守ろうと苦心する姿が浮かび上がりました。新型コロナウイルスの感染の不安を抱きながら法要を開くことは、かつてない事態です。初めての経験だからこそ、開く側と参列する側が、時期や規模について率直に話し合いたいですね。(治徳貴子)

【お答え待ってます】わが家で毛虫が大量発生

 毛虫の大量発生に苦しむ三次市のパート女性(58)の相談です。

 「団地の一戸建てに住んでいます。最近、大小の毛虫がたくさん、わが家の車庫をはったり、夏野菜や花の芽を食い尽くしたりしています。薬をまいても効き目なし。どこかのお宅の庭で発生しているのか…。私は毛虫が大嫌いで身震いして見ることも、つまみ出すこともできず、踏まないように気を付けて歩くだけです。1人暮らしで、もうお手上げです。どう暮らしていけばいいでしょうか」

 質問と回答の掲載者には図書カードをお送りします。匿名希望でも、住所、名前、職業、年齢、電話番号を明記してください。

 次回は6月7日の予定です。 

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  • 「法要の時期や人数は柔軟に考えて」と話す藤末住職

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