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汗ばむ季節、冷感マスクで快適に

2020/5/24
触ると冷たく紫外線カット機能も付いたアパレルアイの「洗えマスク」

触ると冷たく紫外線カット機能も付いたアパレルアイの「洗えマスク」

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、続いて着用が求められているマスク。ただ、暑くなると蒸れて不快な上、口や頭に熱がこもりやすくなり熱中症の一因にもなるという。ひんやり冷たく感じる素材で手作りしたり、体から熱を逃がすアイテムを選んだりして、汗ばむ季節を少しでも快適に過ごしたい。

 ▽楽しく手作り 通気性素材で爽快感

 触るとひんやり冷たいニットや、通気性のよい織物を使うと、自分でも暑さ対策のマスクを作ることができる。手芸マキ(広島市東区)の槙下賢社長(51)が薦めるのは、肌が布に当たるとひんやり感じられる「接触冷感」や「吸汗速乾」をうたったポリエステルを使った生地だ。

 夏向けのシーツに使われる「クールマックス」やスポーツウエア向けのメッシュ素材などがある。汗をすぐ乾かして水蒸気にして発散できるため、涼しい触り心地が続く。同店が仕入れている4種類の価格は1メートル当たり1800〜2500円ほど。マスク1枚が100円前後で作れる。

 接触冷感の素材で作ったマスクを愛用中の槙下社長は「蒸れないし息を吸う度にひやっとして気持ちいいですよ」と話す。このほか、麻混の布も通気性がよくて蒸れにくい。色は白や淡いブルー、ピンクなら熱を吸収しにくい。好みのレースなどで飾れば見た目も涼しげになる。

 ▽工夫の逸品 紫外線カット/鼻の頭涼しく

 接触冷感の生地を使い、紫外線カット機能もある「洗えマスク」の販売を始めたのは、福山市の衣料品企画販売アパレルアイ。「暑くて困るから、涼しいマスクを作って」という周囲の声に押され、開発したという。インターネットでの通販のみで2カ月で8万枚が完売したという。2枚入り千〜1600円(送料別)。今後の販売予定は同社ホームページで確認できる。

 目から下をすっぽり覆う姿が斬新なのは、スポーツウエア販売ビーラン(大阪府)の「フェイスガード」だ。鼻の穴の部分を開閉できるほか、口元から首にかけて空間があるので呼吸がしやすい。水着の素材なので簡単に洗えるのも魅力だ。インターネットで販売している。

 鼻の頭を冷やして体温を下げる「マスク冷感うるおいシート」(丸天産業・福山市)も注目を集める。使い捨ての不織布のシートを2時間に1回水でぬらし、手持ちのマスクの鼻に当たる部分に貼ると涼しく感じられる。同社のオンラインショップで5枚165円(送料別)で購入できる。好評で、現在は7月下旬以降に発送するシートの予約を受け付けている。

 ▽外からクールダウン 首に保冷剤/携帯扇風機

 マスクの着用時に、保冷剤で太い血管の通る首元を冷やしたり、携帯型の扇風機で風を送ったりして、外からクールダウンする方法もある。「冷房に頼りすぎず、エコな形でマスク着用時の暑さ対策を」と、広島県環境保全アドバイザーの信濃晋介さん(40)=広島県坂町=は提案する。

 家庭にあるもので体温を下げるには、凍らせた保冷剤を2個用意し、薄手のタオルや大判のハンカチで包んで左右の首元に当たるように巻くといい。肌に直接当てないよう注意する。同じ要領で巻いて氷で首元を冷やせるベルトも、市販されている。

 扇風機は、首掛けタイプであればハンズフリーで利用でき、両手が自由に使えるので便利。手持ちタイプは、ストラップで首から提げられ、マスクに向けて風を直接送って通気できるので、快適だ。いずれも千円前後から手に入る。

 冷感マスクをしても、外から冷やしても、熱中症を防げるわけではない。信濃さんは「マスクをしていると口の渇きを感じにくい。定期的な水分補給も心掛けてください」と助言する。適度な着け外しで体温調節するのも大切だ。(標葉知美、桜井邦彦) 

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この記事の写真

  • 接触冷感のメッシュ素材で作ったマスク。レースをあしらえばおしゃれで涼しげだ(広島市東区の手芸マキ広島店)
  • 目から下をすっぽり覆うビーランの「フェイスガード」
  • 鼻の頭部分を冷やす丸天産業の「マスク冷感うるおいシート」(マスクは商品に含まれない)
  • 保冷剤を包んだ大判のハンカチを首に巻き、体を冷やす信濃さん
  • 携帯用の扇風機や首回りを冷やすベルト、洋服にかける冷感スプレーなど外から冷やすグッズ

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