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【新型コロナ みんなで乗り切る】アマビエグッズで元気に 菓子・御朱印・アクセサリー…疫病退散、多彩に願う【動画】

2020/5/30
菓子工房あざれあ(東広島市)のケーキ

菓子工房あざれあ(東広島市)のケーキ

 その姿を描いて拝めば難を逃れられる―。そんな言い伝えから、半人半魚の奇妙な妖怪、アマビエが注目を集めている。会員制交流サイト(SNS)を通じて広がり、御利益にあやかろうと菓子や御朱印、アクセサリーと多彩なものが誕生した。共通する願いは新型コロナウイルス感染症の早期収束、疫病退散だ。

 アマビエの商品で特に目立つのが、和菓子や洋菓子。かわいいケーキにしたのは、菓子工房あざれあ(東広島市)のオーナーパティシエ折出満弘さん(57)だ。「見て食べて元気になって」と、髪をイチゴクリーム、うろこは抹茶のマジパン、目はチョコレート、くちばしはハッサクのピールで表し、大型連休明けに430円で売り出した。

 和菓子製造販売の天光堂(広島市中区)は4月末から、「コロナ退散祈願」と銘打って生菓子(260円)を製造。もち粉を使って真ん丸の体を作り、金箔(きんぱく)の髪飾りでおめかしした。手作りの愛らしい一品は評判を呼び、そごう広島店(中区)などから取引のオファーがあるという。

 コメ卸の食協(南区)が考えたのは、パッケージにアマビエをあしらった広島県産こしひかり。2合分の300グラムをキューブ状の真空パックにし、アマビエと「疫病退散」の文字をデザインした。540円でスーパーなどに置いており、カーディーラーや保険代理店からも粗品用としての問い合わせが相次ぐ。

 食べ物だけではない。下関市の亀山八幡宮は連休明けから、長い髪をしたアマビエが名物のフグを手にした御朱印を用意した。出仕(神職見習)の大鳥居奨さん(23)が描いた。疫病が退散し、福が来るよう願いを込めた。郵送による依頼が全国から殺到し、すでに千枚以上送った。

 装飾品として、水引でアマビエを作っているのは広島市中区の水引細工講師、吉長孝衛さん(70)。吉長酒店を営む傍ら、アクセサリーやストラップ作りを教えている。今月上旬に酒店の客から素焼きのアマビエをもらったのを機に、水引細工への応用を思い立った。

 毎月4回開いている講座では、光沢があるピンクや青色の水引で2センチほどのアマビエのストラップなどを手作りする。「マスクで互いの笑顔も見えない暮らしが続いている。明るい気持ちになってほしい」と吉長さん。妖怪の力を借りた感染症封じに期待を込める。(桜井邦彦、治徳貴子)

 ▽妖怪アマビエとは

 アマビエとはどんな妖怪なのか。京都市の京都大付属図書館が所蔵する弘化3(1846)年の瓦版には、長い髪の半人半魚が描かれる。さまざまな言い伝えがあり、海から現れたアマビエが豊作や疫病を予言、自分の姿を書き写して人々に見せると難を逃れる、という。

 予言獣の「アマビコ」が前身とする説もある。三次市の妖怪博物館によると、この瓦版より前に「尼彦」「天彦」などアマビコの名で描かれた絵が現存し、サルや鳥を思わせるデザインもある。アマビエは「アマビコ」を書き写すうち、「コ」を「エ」と誤記して広がったとの見方が強い。

 同館の吉川奈緒子学芸員(38)は「不安な時代こそ妖怪のような存在がシンボルとなり、人々の心を照らす力を発揮するようです」と語る。江戸から明治時代に描かれたアマビコの絵を館内で公開中だ。

 ▽アマビエケーキ 家庭でも作ってみよう

 菓子工房あざれあの折出満弘さんが、家庭でも作れるアマビエケーキの作り方を教えてくれた。

<材料>8個分

生地(ホットケーキミックス180グラム、卵1個、牛乳65グラム、砂糖24グラム、サラダ油40グラム)、生クリーム250グラム、砂糖7・5グラム、ココアパウダー・チョコチップ・チョコスティック各適量

<作り方>

(1)ボウルに生地の材料を全て入れ、混ぜ合わせる。

(2)カップケーキ用のカップ(高さ4センチ、直径5・5センチ)の5〜6割ほど(1)を入れる。

(3)(2)をオーブンに入れ、180度で17分焼く。

(4)ボウルに生クリームと砂糖を入れて泡立て、焼き上がった(3)に塗る。

(5)残った生クリームにココアパウダーで着色し、絞り袋に入れて髪を描く。チョコチップで目、チョコスティックでくちばしを付けて完成。 

この記事の写真

  • 天光堂(広島市中区)の生菓子
  • 「お守り代わりに」とうたう食協のコメ
  • フグを抱いた亀山八幡宮(下関市)の御朱印
  • 吉長酒店(広島市中区)の吉長さんたちが水引で手作りしたストラップ
  • 江戸時代後期に描かれた「予言獣 尼彦」(妖怪博物館提供)
  • 親子で手軽にアマビエケーキ

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