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ミニ財布、人気拡大中 スマホ決済普及や小さいバッグ流行で

2020/6/20 19:47
ピンクや黄色など、ビビッドな色のミニ財布は夏にぴったり=広島市中区のそごう広島店(撮影・山崎亮)

ピンクや黄色など、ビビッドな色のミニ財布は夏にぴったり=広島市中区のそごう広島店(撮影・山崎亮)

 キャッシュレス決済の普及や小さいバッグの流行で、財布も小型化している。新型コロナウイルスの感染が広がり、多くの人が触る現金を避ける傾向もあって「ミニ財布」へのシフトが一層進んでいるようだ。広島市中心部の店頭にも多彩な商品が並ぶ。

 「スマホ決済を使い始めてから現金を持たなくなりました」。広島市の30代会社員女性は、長財布からミニ財布に買い替えるという。クレジットカードと電車のカード型IC乗車券、最低限の小銭が入れば十分。プライベートで愛用するミニバッグに入るサイズを探している。

 そごう広島店(広島市中区)の婦人財布売り場では、名刺サイズの三つ折りや厚みのない二つ折りの財布が目を引く。広報の山岡奈緒さんによると、数年前まで売り場のシェアは長財布7割、小型財布3割だったのが最近は半々になっているという。

 背景にあるのが、消費税増税に伴うポイント還元や電子マネーの浸透だ。ポイントカードのアプリ化も進み、場所を取る小銭やカード類、レシートを減らせるようになった。加えて巾着型やマチのない「サコッシュ」などのミニバッグが流行し「それに合うコンパクトな財布を求める人が多い」と山岡さんは説明する。

 男性用も例外ではない。広島三越(中区)でも定番の二つ折りに加え、三つ折りタイプが増えた。カード収納に特化した「フラグメントケース」も売れている。

 スマートさに加え、機能性やデザイン性の高さも魅力だ。首からぶら下げるストラップ付きや、スマホケースが一体化したタイプも登場。いずれもカード収納がメインで小銭が少々入る。イタリア製の上質な革を使い、父の日の贈り物に買い求める人も多い。

 福屋広島駅前店(南区)では、財布とショルダーバッグが合体した「お財布バッグ」が人気。長財布ほどの大きさで、内部は細かく仕切られている。カードや現金以外にもスマートフォンや化粧品などが入る。肩掛けできて両手も空くので、身軽に動けそうだ。

 東京の企業が20〜40代の男女300人に実施したネット調査でも、「キャッシュレス支払いのみ」「キャッシュレス支払いの方が多い」が計52%と過半数を占めた。さらにキャッシュレス派のうち約4割が「財布の形に変化があった」と回答。ミニ財布を使う人が45%、カードケースなどを使い「財布を持たない」人も11%いた。

 服飾文化に詳しい広島女学院大の楢崎久美子准教授(40)=服飾美学=は、「断捨離ブームや物を持たないミニマリストの登場で、余計な物をそぎ落とすライフスタイルが注目されている」と指摘する。コロナの感染を防ぐ「新しい生活様式」の実践例として国もキャッシュレス決済を推進しており、財布の小型志向は今後も続きそうだ。(ラン暁雨)

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  • 男性用のミニ財布。外側はシックだが、開くとオレンジやブルーなどの鮮やかな色味の商品も(広島市中区の広島三越)
  • 斜め掛けできる「お財布バッグ」。軽くて丈夫なナイロン製も人気(広島市南区の福屋広島駅前店)

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