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マスク肌荒れ、悩んでない? ニキビや乾燥、広島の皮膚科医院・鼻岡院長に聞く

2020/6/21 19:02
イラスト・大友勇人

イラスト・大友勇人

 マスクをすると保湿できているような気もするが、実は乾燥するって知っていましたか。新型コロナウイルス対策でマスクの着用が続き、摩擦や乾燥による肌荒れに悩む人が増えている。なぜなのか。対策や肌のケアについて鼻岡けいこ皮フ科クリニック(広島市中区)の鼻岡佳子院長(42)に聞いた。

 ▽綿100%で通気性良く/保湿と洗顔、丁寧に

 鼻岡院長によると、コロナの感染が広がった4月以降、マスクの肌トラブルを訴える患者が急増した。ニキビや湿疹、乾燥といった症状が、口周りやマスクのワイヤに沿って出る。原因となるのが、マスクの摩擦と着脱による温度・湿度の変化だ。

 一般的な不織布マスクは表面がけば立っていて、表情や口の動きに伴って肌とこすれ合う。表面の角層がダメージを受けてバリアー機能が低下し、敏感な状態になる。息をするたび内側が蒸れるなど通気性も良くない。毛穴に皮脂が詰まり、ニキビの原因になる雑菌が繁殖しやすくなる。

 しかも、蒸れた状態でマスクを外すと、急激に水分が蒸散し、乾燥が進む。「例えるなら砂漠と湿地を行き来するような過酷な状態。肌への負担は大きく、保湿機能が乱れる」と鼻岡院長は注意を促す。高温多湿の夏場は特に気を付けたい。

 ニキビ治療には、毛穴の詰まりを改善する成分や炎症を抑える抗生剤が入った塗り薬を使う。最近はべたつかないローションタイプもある。かゆみを伴う湿疹は、ステロイド系の軟こうで改善する。症状が長引く場合もあるので、悪化する前に専門医を受診しよう。

 摩擦を減らすためには通気性に優れた綿100%の布マスクがお薦めだ。表面が起毛しておらず肌に優しい。不織布マスクを使う場合は、内側に綿ガーゼを1枚挟んで、毎日取り換えるといい。上下5ミリほどはみ出させると、不織布が直接肌に当たらない。

 洗濯でけば立ってしまった布マスクも、同じようにガーゼを間に挟むことで解決できる。マスクが上下にずれたり、ゴムひもがきつすぎたりすると刺激になるので、顔のサイズに合った物を選ぼう。

 肌荒れの予防に有効なのが日々のスキンケア。清潔に保つため、汗や汚れを小まめに拭き取り、洗顔料をしっかり泡立てて優しく洗おう。洗顔後は化粧水やクリームで丁寧に保湿し、肌のバリアー機能を高めたい。マスクを着ける前に保湿し、汗をかいたら洗顔、洗顔後はすぐ保湿、というサイクルを心掛けよう。

 真夏に向け、紫外線対策も欠かせない。顔が隠れて油断しがちだが、マスクに日焼け防止効果はないことを知っておこう。荒れた肌は紫外線に弱く、ケアを怠るとさらにダメージを受けてしまう。

 感染症への不安や慣れない自粛生活でストレスが出やすい時期。外からのケアに加え、「バランスの取れた食事や十分な睡眠など、インナーケアにも目を向けて」と鼻岡院長は強調する。「肌は健康のバロメーター。内と外、両方からの対策が大切です」(ラン暁雨) 

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  • 「マスクによる肌荒れに悩んだら早めの受診を」と呼び掛ける鼻岡院長(広島市中区)

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