くらし

ゆっくり、ゆったりコロナ時代の旅 新しいエチケットで密避け楽しく

2020/7/25 19:04
グラフィック・末永朋子

グラフィック・末永朋子

 ことしの夏に出掛ける際は「新しい旅のエチケット」が求められる。新型コロナウイルスの感染が広がる中、密を避け、「ゆっくり、ゆったり」がキーワードになりそうだ。観光施設などが発信する感染予防対策や混雑状況も出発前にチェックしたい。

 ▽混み具合・予防策もチェック

 広島県観光連盟のホームページ(HP)「ひろしま観光ナビ」は今月から、人工知能(AI)カメラを使った混雑状況の発信を始めた。AIカメラ導入の第1号は、呉市の大和ミュージアム。カメラはエントランスに設置され「対人平均距離」「混雑率」を計算する。HPで10分おきに更新した情報を伝える。

 県観光連盟カスタマーコミュニケーション事業部の亀本健介部長は「混み具合と、感染防止対策は旅行者が特に求めている項目。どの施設もそれぞれ徹底し、HPでの情報発信に力を入れています」と話す。カメラは、利用者が多い県内の主要観光施設から徐々に取り付けていく。

 観光に関わる全国の事業者などでつくる旅行連絡会がつくった「新しい旅のエチケット」も、「混んでたら、今はやめて、後からゆっくり」と呼び掛ける。エチケットは全39項目。「こまめに換気、フレッシュ外気は旅のごちそう」など、移動や食事、宿泊施設でのマナーが標語風に書いてある。

 「毎朝の健康チェックは、おしゃれな旅の身だしなみ」ともあり、観光地の側もサポートする。

 平和記念公園を一望できるおりづるタワー(広島市中区)は、顔を近づけるだけで体温を測れるタブレットタイプの機器を、4連休前日の22日に導入した。屋上に上がる人たちを検温する。万一に備え、名前と電話番号も記入してもらう。

 さらに「マスク着け、私も安心、周りも安心」と、感染予防の基本を徹底することも大切だ。

 廿日市市宮島町の「ホテルみや離宮」は、職員手作りのマスク入れを利用客に配っている。宿のロゴが入ったクリアファイルを加工したもの。食事の時に外したマスクの置き場所に困らないようにと考えた。

 ホテルは約2カ月半に及ぶ休館から7月初めに再開して間もない。西本剛司予約販売マネージャーは「言葉で伝えるべき料理の説明も、今は紙にしてお客さんに読んでもらっています。感染防止とはいえ心苦しい。その分、喜ばれるサービスをしたい」と施設側もコロナ時代のもてなしに力を注ぐ。(桜井邦彦)

この記事の写真

  • おりづるタワーでタブレットに顔を近づけて検温する利用客=左(広島市中区)
  • AIカメラ(左上の2台)が設置された大和ミュージアム(呉市)
  • 大和ミュージアムの混雑率や、人の立ち位置を示した広島県観光連盟のHP

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

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