くらし

<お題>コロナ禍の夏休み、どう楽しむ

2020/8/3 20:11

 新型コロナウイルス感染への不安がある今年の夏休み。感染予防のため、遠くへの旅行や人が集まりそうなレジャー施設に行くのを我慢する家族も多いのではないでしょうか。しかも小学生は、春にあった長い休校の学習不足を補うため、夏休みが大幅に短くなる予定です。制約が多くて短い夏休みを子どもたちと思い切り楽しむために、みなさんはどんな工夫をしますか。アイデアを寄せてください。

 ▽読者から

 ■夜に住宅街散歩

 3歳、7歳、9歳の子どもがいます。この夏は夜に、車の通行が少ない住宅街でジョギングや散歩をするつもりです。夜というだけで、子どもも特別な気分になれそう。虫を探したり、ほかの方の庭を眺めたりすれば楽しそうです。夕方のサイクリングも考えています。子どもも思うように外出できずに持て余している体力を使えるはずです。(福山市・主婦・35歳)

 ■娘とホテル1泊

 高校1年の娘と広島市内のホテルに1泊します。娘の話をゆっくり聞く機会にしたいです。春に休校があったので、人見知りする娘は新しい人間関係づくりにまだ苦労しています。普段は私も仕事で忙しく、家事をしながらしか悩みを聞けませんでした。ホテルではのんびり温泉に漬かり、じっくり向き合いたいです。(廿日市市・公務員女性・51歳)

 ■ノートに思い出

 子どもに大きめのスケッチブックを1冊、「夏休みの思い出ノート」として手渡してはどうでしょうか。わが家では小学5年と小学2年の息子に毎年渡しています。子どもたちは自作の物語を気ままにつづったり、漫画やイラストを描いたりできます。写真にコメントを添えて張り付けることも。子どもの工夫を面白いと感じながら、私もノートを見ています。(広島市佐伯区・主婦・40歳)

 ■ネット講座活用

 オンラインを活用した菓子作りに、中学1年の娘と親子で申し込んでいます。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で講師とつながり、クッキーを作ります。娘が思春期に入ってからは何かに一緒に取り組んだり会話したりすることがめっきり減りました。今回の菓子作りは娘もやる気になっているので、今から楽しみです。(広島市東区・主婦・46歳)

 ■手づくり夏祭り

 小学4年の娘がいます。新型コロナの影響で中止になった夏祭りの代わりを家でささやかにやりました。屋台メニューの唐揚げやたい焼きを、冷凍食品を使いながらささっと準備。子どもがくじを作り、景品は家にある菓子や食品にしました。途中でやったカードゲームではルールを娘に教わり、成長を感じることができました。(広島県熊野町・パート女性・35歳)

 ■家族で物作りを

 家族で物を作ると、一生思い出に残る物ができるのでお勧めです。わが家の場合、今では50代になった息子が小学校の夏休みに父親と一緒に、洗った皿を並べて乾かす「水切り柵」を作ってくれました。今でも重宝しています。完成した時の「できた」という大声と、家族の大きな拍手は忘れません。(尾道市・主婦・84歳)

 ▽専門家から

 ■一緒に体験、五感をフルに 広島女学院大教授(教育学・保育学) 中村勝美さん(広島市東区)

 幼児や小学1、2年生なら、親子で近場で何かを体験するだけでも十分楽しめます。

 幼い頃は人との関わり方の基本が育つ時期です。一緒に体験するとき、親や周囲の人は、子どもが泣いても笑っても怒っても、温かく受け入れる姿勢が大切です。そうすることで、子どもは人間を安心して信じられるようになり、自信を持って行動できる人になります。

 お勧めなのは自然観察です。身近な公園や川などに行って、鳥や虫、雲を見てみましょう。葉っぱを匂ったり砂を触ったりして五感をフル活用すれば、情緒が豊かに育ちます。子どもが何かを見つけたり反応したりしたら、「不思議だね」など寄り添う言葉を掛けましょう。周りとコミュニケーションを取ろうという意欲が高まります。

 観察の前に、絵本で準備するといいです。幼い時期は、見慣れない虫などの実物を急に見ると驚いたり、関心を持ちにくかったりします。虫や鳥が登場する絵本を読んで愛着を抱くことができると、実物を見たときに興味を持って楽しく観察できますよ。

 ▽担当記者から

 読者からの助言にはほかにも「家族のお勧めの本を持ち寄って図書コーナーを作る」「天体観測する」などのアイデアがありました。制約がある中、家族でアイデアを出し合う夏休み。コミュニケーションが深まりそうですね。(治徳貴子) 

 ▽次回のお題は 育児放棄なくすには

 3歳の娘を1週間ほど自宅に放置して衰弱死させたとして、東京都の母親が7月に逮捕されました。育児放棄(ネグレクト)が常態化していたようです。許されないことですが、「子育てが大変でリラックスしたかった」という供述は疲労や孤立感をうかがわせます。皆さんは「子どもから離れたい」と強く思ったことはありますか。どう気持ちを切り替えましたか。ネグレクトはどうすればなくなるのでしょう。体験やご意見をお待ちしています。

この記事の写真

  • 中村勝美さん
  • おんなじ大きさだね(依都=いと=ちゃん、広島市安佐南区)

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 「子育てカタリバ」は、乳幼児の子育てや仕事と育児の両立などについて、率直に語り合う場にしていきたいと思います。無料通信アプリLINE(ライン)で投稿ができる「中国新聞くらし」のアカウントもできました。郵送やメール、ファクスでの投稿もお待ちしております。

  • 郵送

    〒730-8677広島市中区土橋町7-1
    中国新聞「子育てカタリバ」係

    ファクス

    中国新聞「子育てカタリバ」係
    082-291-5828
  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

子育てカタリバの最新記事
一覧

  • <お題>自分へのご褒美、3万円何に使う? (5/10)

     5月は母の日、6月には父の日がやってきます。子育て真っただ中のお母さん、お父さん。いつも子どものことばかりを最優先にして、自分のための時間やお金が後回しになっていませんか。例えば、自分だけに使える3...

  • <お題>担任が苦手 子どもをどう支える? (4/12)

     4月は学校や幼稚園、保育園などで、子どもが新しい担任の先生と出会う季節です。苦手な先生になったときは、親子でがっかりする場合もあるようです。子どもと相性が合わない▽コミュニケーションが取りにくい▽わ...

  • <お題>男女の「らしさ」押し付けないために (3/15)

     森喜朗元首相が女性蔑視発言で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長を退きましたが、性差別や性別役割分担の意識をなくすには教育も大切といわれます。男は男らしく、女は女らしく振る舞うことを社会から押...

  • <お題>「ペット飼って」と言われたら (2/15)

     新型コロナウイルス感染拡大の影響が続いて子どもがイベントに参加したり友達と遊んだりするのが難しい中、子どもにせがまれてペットを飼うことを検討する家庭もあるでしょう。ただ、散歩や餌やりなどの世話に子ど...

  • <お題>きょうだい、平等に愛せている? (1/11)

     「きょうだいを平等に愛せていないのではないか」と自分を責め、戸惑うことはありませんか。親と同じ短所がある子どもが何となく疎ましいとか、甘え上手な子どもばかりをかわいく感じてしまうケースがあるようです...