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猛暑こそ足湯 冷房で冷える体、血行促そう【動画】

2020/8/26 19:14
お湯の分量を示し「足の冷えを取りながら、ほっと癒やされてほしい」と話す砂川さん

お湯の分量を示し「足の冷えを取りながら、ほっと癒やされてほしい」と話す砂川さん

 厳しい暑さが続くときこそ、足湯を取り入れてみてはどうですか。冷房が手放せず、冷たいものを食べることが増えるだけに、体が冷えてしまうからだ。数ある冷え解消法のうち、足湯は手軽にできるケアの一つ。心身のバランスを整え、夏バテを防ぎたい。

 「むしろ夏の方が、高齢者の皆さんの足が冷たいんです」と語るのは、広島市安佐南区のアロマセラピスト砂川沙央里さん(33)。高齢者施設でアロママッサージを施すときに気付き、足湯を取り入れるようになった。

 冷房で血行が悪くなると足がむくみ、動きが悪くなると転倒につながりかねない。「足湯に入ると、むくみがとれ、よく眠れる人も多い」と砂川さん。さらに、足湯にアロマの香りを足すことを勧める。「いい香りに包まれると、幸せな気分になれます」。食後の1時間は避けて、寝る前などに毎日続けると効果的という。

 体を整える動作などを教える自力整体の教室を開く前田佐和さん(48)=安佐南区=も、「理想は朝晩2回やってほしい」と足湯を勧める。朝起きてすぐは、足が冷えていることが多い。夜は疲れて頭がのぼせやすい。どちらも足を温めると血液の循環が良くなり、全身のバランスが取れるという。

 前田さんの場合、お湯の温度は少し高めの約45度、その人が足を入れて「あちっ」と感じるくらいがいいという。くるぶしが漬かる程度にお湯を張り、両足を6分間温め、水をかける。足の肌色を見て、赤みが薄い方の足はさらに2分間温める。

 足湯の後も、足に水をかけると、毛穴が引き締まり保温効果がアップする。「足の水気も丁寧に拭き取って」と前田さん。蒸発する水が体温を奪ってしまうからだ。靴下もすぐにはかず、汗が出ないくらいに冷ました方が保温効果を損なわない。

 大きめのおけで足湯をすれば、親子一緒にくつろげる。「足を温めながら、絵本の読み聞かせをしてもいい。私の子どもも喜んでいました」と前田さん。冷え対策はもちろん、ひと工夫すれば、楽しい「足湯タイム」になりそうだ。(林淳一郎、二井理江)

 ▽不眠解消やリラックス効果 いでした内科・神経内科クリニックの井手下院長

 体の冷えは健康にどう影響し、足湯で温まることでどんなメリットがあるのだろう。いでした内科・神経内科クリニック(安佐北区)の井手下久登院長(71)は「冷えをあなどると、心身に大きなダメージが出る」と注意を促す。

 冷房の効いた部屋で過ごすのは「ちょっとした冷蔵庫の中にいるのと同じ」と井手下院長。体が冷えると自律神経のバランスが乱れてしまう。いらいらして眠りが浅くなり、ストレスがたまれば頭痛や胃潰瘍など心身症になりかねない。血流が滞って、動脈硬化に至る恐れもあるという。

 リラックスするとき、副交感神経の働きが高まってくる。足と手は温かく、頭は冷えた状態に。「冷えた足を温める足湯は、その状態に近づけ、精神を安定させる効果が期待できる」と井手下院長。不眠の解消や免疫機能の向上などにつながるとみる。

 井手下院長は「冷えを放っておかず、日頃の心掛けを大切にしてほしい」と呼び掛ける。

この記事の写真

  • 砂川さんがそろえる精油の原液。多彩な香りと作用がある(いずれも広島市安佐南区)
  • グラフィック・末永朋子
  • 「うっすら汗をかくくらい足を温めてほしい」と話す前田さん
  • 赤くなった両足に水をかけて毛穴を引き締める
  • いでした内科・神経内科クリニックの井手下久登院長

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