• トップ >
  • くらし >
  • くらし >
  • 【起立性調節障害 進まない理解】<下>医師の意見書 「医療の目」教育現場にも

くらし

【起立性調節障害 進まない理解】<下>医師の意見書 「医療の目」教育現場にも

2020/10/5 19:20
落合中の保健室。ODの悩みも含め、さまざまなSOSが子どもたちから届く(真庭市)=撮影・井上貴博

落合中の保健室。ODの悩みも含め、さまざまなSOSが子どもたちから届く(真庭市)=撮影・井上貴博

 ▽配慮事項を共有「チーム学校」として力になりたい

 「やる気がない」と生徒を注意する教員に声を掛けにくかった。真庭市の落合中の山田史子教頭(53)は、かつてを振り返る。「医師でもない私が、OD(起立性調節障害)かもしれない、とは言えなくて」。だから、ODかどうかを示す「医療の目」を学校現場に取り入れる必要があった。

 落合中で4月から使い始めたのは医師の意見書だ。その生徒がODと診断されたことが分かるだけでなく、学校生活の中でどんな配慮や注意が必要なのか、具体的に示してある。例えば「ゆっくり立ち上がらせてください」「クラスメートへ治療中であることを伝えてください」など―。服薬の有無も書いてある。

 学校独自のA4のシートで、医師がチェックする方式。生徒が医療機関に持参して記入してもらい、学校に提出する。

 山田教頭はこの意見書のスタイルを、前任校の学校医とスクールカウンセラーの協力を得て作成した。10年ほど前に知ったODについて、もどかしい思いがあったからだ。朝、保健室でつらそうに横になっている。遅刻や欠席が増えている…。学校には、不調を抱えた生徒からさまざまなSOSが届く。ただ、どう受け止めるかは、個々の教員によって違っていた。

 「でも意見書があれば、ODについては教員みんなが共通認識を持って対応できる」と山田教頭は手応えを感じている。後押しする三村公一校長(58)は「医療とつながるツールを役立て、『チーム学校』として生徒や保護者の力になりたい」と語る。
(ここまで 635文字/記事全文 1535文字)

会員限定の記事です
  • 無料登録して続きを読む
  • ログインする

この記事の写真

  • ODの子どもたちへの対応を話し合う落合中の教員たち(真庭市)
  • 無料登録して写真を拡大
  • ログインする
  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

くらしの最新記事
一覧