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お直し、あえてカラフルに 欧州発「ダーニング」、傷んだ服が一点物に大変身【動画】

2020/10/9 19:57
ダーニングで佐古さんが直した普段着。傷んだ服が、誇れる一品に生まれ変わった(岩国市、撮影・山下悟史)

ダーニングで佐古さんが直した普段着。傷んだ服が、誇れる一品に生まれ変わった(岩国市、撮影・山下悟史)

 穴が開いたり染みが付いたりした服を、しまい込んでいないだろうか。欧州発の「ダーニング」は、目立たないように補修するのではなく、デザインの面白さや自由さを誇るように鮮やかに繕う方法。新型コロナウイルスの感染予防で増えた家での時間、想像力を膨らませながらちくちくお直ししてみよう。

 着古した作業用ジーンズの傷んだ部分には、赤い糸が無数に縫い付けられている。明るい雨が降りしきっているようだ。靴下の先の穴は、ピンクや黄色の糸でふさがれて、色とりどりの花が咲いているみたいに見える。

 ダーニング教室を開いている岩国市の織物作家、佐古かおりさん(52)は、自分の普段着も大胆に繕う。きのこ形の専用器具に穴や染み部分を載せて、カラフルな縦糸と横糸を組み合わせるなどして覆う。初心者でも簡単にできるという。

 「ダーニングした服は自分が育てた一点物。着ると、周りの人に思わず『見て、見て』と声を掛けたくなる」と佐古さん。いとおしそうに服を手に取った。

 洋服の修繕をなりわいにしている知久(ちく)美保さん(33)=倉敷市=は、服の持ち主の好みや生き方を反映するようにダーニングをする。例えば、胸部分に穴が開いたカーディガン。持ち主の女の子がサッカー好きと知ると、緑色などの毛糸で四角形を縫い込み、芝生のサッカー場を形作った。

 染みをあえて強調することもある。ピンクと黄色のペンキが付いた知久さんの靴下。自宅の壁を塗った時に汚した。知久さんは染みの近くに同色の丸い模様を縫った。わくわくした日の記憶が長く残るよう、デザインに変えてしまった。

 「傷むまで着た服は大事な相棒。ダーニングで新しい命を与えてほしい」と笑みを浮かべた。(治徳貴子)

この記事の写真

  • 佐古さんの母親が手作りしてくれたブラウス。生地が薄くなった首部分をダーニングして補強。刺しゅうもあしらった(岩国市、撮影・山下悟史)
  • ダーニングをする佐古さんの手元。針目がかわいらしくなるよう縫っていく(岩国市、撮影・山下悟史)
  • 岩国の織物作家・佐古かおりさん
  • 穴が開いた手袋。知久さんは手首部分の生地の色から連想したクッキーをダーニングした(倉敷市)
  • ピンクや黄色のペンキが付いた知久さんの靴下。ダーニングで同色の模様を付けた(倉敷市)
  • 倉敷の洋服修繕・知久美保さん

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