くらし
手ぶらで快適「グランピング」 中国地方でも開業相次ぐ、自然の中におしゃれ空間【動画】
設備の整った快適な環境でキャンプを楽しむ「グランピング」が広がりつつある。家具や電化製品がそろったテントは、ホテルさながらだ。新型コロナウイルスに感染しやすい「3密」になりにくいのも、人気の一因となっている。
日が暮れると球体、半球体のテントが森の中で浮かび上がる。中はオイルヒーターで暖かく、ツインベッドとふかふかの布団が待っている。江津市桜江町の風の国には、グランピングのテントが五つある。
「末の娘がまだ1歳。ここなら安心」と話すのは松江市の会社員荒木愛子さん(38)。小学3年から1歳の子ども4人を連れて家族6人で訪れた。普通のキャンプと同じように自然と触れ合え、かつ過ごしやすいのが魅力という。
新型コロナで自粛していた営業を再開した6月上旬以降、グランピングのテントはほぼ毎日予約でいっぱい。家族連れだけでなく、40、50代の夫婦もゆったりした気分を味わいに来る。
グランピングは、「グラマラス(魅力的な)」と「キャンピング」を掛け合わせた造語。テントは常設で、電気が使えて冷蔵庫や冷暖房があるのはもちろん、ベッドやソファセットなどの家具も備える。道具を持っていないキャンプ初心者も、手ぶらで気軽にアウトドアライフを満喫できる。
欧米で流行し、日本では2015年ごろから各地に広がり始めた。中国地方でも同年春、鳥取県伯耆町にFBI大山がオープン。18年春以降は、広島、岡山、島根の各県でも開業が相次いでいる。宿泊費は、2食付きで1人1万円台がほとんど。テントごとの価格で案内されているケースが多い。通常のキャンプの費用に比べると高額だ。
ひるぜん塩釜キャンピングヴィレッジ(真庭市蒜山)のグランピングのテント内は、落ち着いた色使いのラグマットにテーブルとソファがあり、北欧風のコーディネート。女性の注目も集める。
テントの周りは木々に囲まれ、鳥のさえずりや虫の音が聞こえる。家族3人で泊まった倉敷市のパート池田美保さん(49)は「夜空がきれいで流れ星も見られた」と喜んだ。風早将支配人(34)は「これまでキャンプをしたことのないカップルやグループ客も、自然の豊かさとおしゃれ感で使っている」とみる。
海を楽しめるグランピングもある。福山市内海町のシーパーク大浜は、テント群の50メートルほど先に瀬戸内海が広がる。因島大橋を正面に望み、多島美を楽しめる。テント内にはエアコンや冷蔵庫、ベッドを備える。外のウッドデッキで潮風を感じながらのバーベキューが好評だ。「旅行の宿として少し早めにチェックインし、木陰やテント前のウッドデッキでくつろぐ人も多い」と金森宏明支配人(52)は話している。(二井理江)
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