くらし

<お題>2人目不妊治療をしたい

2020/11/9 19:24

 助成制度の拡充が検討されている不妊治療。1人目だけでなく2人目の子どもがなかなかできず、治療を選ぶ人もいます。今いるわが子に「きょうだいをつくってあげたい」と思うだけでなく「一人っ子はかわいそう」という周囲の声に悩む人もいます。一方で、2人目が欲しいのに「1人いればいいじゃない」と言われて嫌な思いをする人も。2人目の不妊治療にまつわる体験、家族や友人、同僚の接し方についてのご意見をお寄せください。

 ▽読者から

 ■そっと見守って

 今2人目を検討中なんですが、職場の年配女性に「一人っ子は寂しいよ」と言われて嫌でした。2人目が欲しい人は傷つくだろうし、子どもは1人と決めている夫婦もいます。一人っ子でもきょうだいがいても、それぞれ良さがあるはず。子どもの数は夫婦で決めるしかないので、そっと見守ってほしいです。(呉市・パート女性・39歳)

 ■会社休んで協力

 知人から「2人目まだ?」と聞かれても、「できないから、まだ頑張ってるんよ」と気にせず答えていました。妻はプレッシャーを感じていたようで、妊娠できずに落ち込んでいることもありました。その時は「次どうする?」とこちらから聞いて妻の気持ちが楽になるようにし、採精の時には会社を休んで一緒に行くなど協力しました。(福山市・会社員男性・42歳)

 ■違う事情 理解を

 わが家は2人目不妊で治療しましたが授かりませんでした。子だくさんのママ友に「きょうだいがいないとかわいそう」「2人目まだ?」と無責任に言われて傷つきました。2人以上産んでいると女として勝ち、という雰囲気を感じるのです。たまたま子どもを授かっただけで、努力すれば必ず結果が出るわけではないということを理解してほしい。不妊だけでなく、体調や年齢、周囲のサポートの有無など、いろんな事情を抱えている夫婦も多いです。(福山市・主婦・38歳)

 ■情報交換 励みに

 妊娠したら再び産休に入るため、不妊治療をしていることを周りにも話していました。すると、友だちや同僚にも不妊の人が結構いて、情報交換できて励みになりました。実母が「弟や妹が欲しいよね」と長男に言っているのを聞くと腹が立ちましたが、それは無視しました。(防府市・公務員女性・40歳)

 ■周りは気にせず

 私は2人目の不妊治療を何年間かしましたが、仕事や子育てに忙しく、何となく諦めました。子育てが一段落した今、きょうだいをつくってあげたかったと後悔しています。周囲の声を気にしすぎず、自分自身が納得する治療をすることが大切ではないででしょうか。(竹原市・公務員女性・53歳)

 ■1人目で通院中

 1人目の不妊治療で1年以上通院しています。1人目と2人目では、住む世界も抱く悩みも全く違う。「わが子にきょうだいを」という気持ちには共感しますが、1人も子を授かっていない人の前で「2人目がなかなかできない」と口にするのはやめてほしい。以前、仲のいい友だちから言われ、つらくてふさぎ込みました。(広島市南区・主婦・33歳)

 ▽現場から

 ■どうしたい、夫婦で考えて NPO法人「Fine」認定ピア・カウンセラー 千原亜希さん(岡山市北区)

 わが子は2人とも不妊治療で授かりました。その体験を生かし、無料通信アプリLINE(ライン)で、妊活に関するトークルームを開設しています。やりとりで大切にしているのは、周囲に左右されず、夫婦でどうしたいのか考えてほしいということです。

 子どもが1人いると、周りは2人目不妊だとなかなか気付きません。悪気なく「2人目はまだ?」と聞きます。欲しい気持ちをそのまま言ってもいいし、「そのうちね」と流してもいい。たいてい、それ以上会話が続くことはありません。正月などに親戚から言われるのが嫌なら、その場に行かない選択もあります。

 2人目不妊は、加齢、さらに育児や仕事の疲れも要因です。焦らず、今いるわが子を見つめて愛した上で2人目を考え、子ども1人の生活を幸せに感じるゆとりを持ってほしい。一人っ子の家庭も多く、悲しむ必要はありません。

 また、不妊の約半分は男性が原因。治療は夫婦一緒が原則です。最初の検査に加え、できるだけ一緒に医師の話を聞いて情報を共有する。すると夫婦で寄り添え、次の一歩も一緒に考えられます。

 ▽担当記者から

 「ママ友の2人目妊娠を聞くとつらかった」との声や不妊治療で体調を崩し、金銭的、精神的な負担も大きくなってやめたといった体験談もありました。一方、一人っ子でも今の幸せを満喫しているとの投稿も。「幸せの物差しは人それぞれ」の言葉が印象的でした。(二井理江)

 ▽次回のお題は 「勉強しなさい」強く言う?

 子どもに勉強をさせようと、情熱的になり過ぎることはありませんか。「何時になってでもやりなさい」と強く迫ったり、そばで教えながら、九九やひらがなが覚えられない子どもを「こんなに簡単なことができないの」ときつく叱ったり…。ただ度が過ぎると、耐えられないほどの負担を掛ける「教育虐待」にもつながりかねません。子どもの勉強と、どう向き合っていますか。経験談やご意見をお待ちしています。

この記事の写真

  • 千原亜希さん
  • 大好きなオムライス パクリ(依都=いと=ちゃん、広島市安佐南区)

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