くらし

<57> 全力の店 きっすい(広島市中区袋町2の25 長谷川ビル2階)

2020/11/29 10:40

 ▽いつも笑顔 大将の気配り

 来年2月で20周年を迎える。店内は明るく、広々としたカウンターに座ると大将の高木勇一さん(48)の作業がよく見える。料理をしながら常に笑顔で心を配る高木さんの人柄を慕うファンも多い。

 広島市内の企業に勤めていた25年前、母親の手伝いで突然、三原市内の居酒屋を任された。料理は趣味でしていたが、飲食店での勤務経験はほぼなく暗中模索の日々だった。

 食事に行った先で教えを請い、自分の店に来てくれた先輩料理人から助言を受けて貪欲に吸収した。三原名物であるタコの扱いもこの頃覚えたという。今の店でも看板メニューのひとつになっている。

 スタッフに対して、口うるさく具体的な注意をすることは少ない。手探りで腕を磨いた高木さんだからこそ、お客が喜ぶことをおのおのが考え、その場での役割をこなしてもらう方針だ。新型コロナウイルス禍で始めたテークアウトの試みも、全員がアイデアを出し合った。

 お客の日々のストレスを和らげるのが店の役割と受け止める。頑張ろうと思える明日への「潤滑油」のような存在を目指して、毎日が全力投球だ。

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