くらし

【この働き方大丈夫?】第7部「長引くコロナ禍の中で」に読者から反響

2020/12/28 19:25
ペラペラの求人誌をめくる広島市の無職女性。「正社員どころか非正規の仕事も見つかりません」

ペラペラの求人誌をめくる広島市の無職女性。「正社員どころか非正規の仕事も見つかりません」

 連載「この働き方 大丈夫?」第7部「長引くコロナ禍の中で」に、無料通信アプリLINE(ライン)やメールで読者からの反響が寄せられた。給与が下がった社員の生活防衛策として副業を迫る企業や新卒採用制度への疑問が目立った。

 ▽副業を認めるだけまし/女性不況、明日はわが身

 副業しないと生活できない―。中国地方の大手社員の嘆きに、「人ごとじゃない」とラインで寄せたのは広島市安佐南区の20代男性。大手ではないが業績が安定した手堅い会社に入ったはずだった。でも夏ごろからコロナの影響で仕事が激減。残業代がゼロになり、月収は4割減の10万円台前半。家賃が払えず、通勤に時間がかかる激安アパートに引っ越した。

 生活苦を訴える同僚は多いが、会社は副業を認めない。「自力で収入を補うこともできず、飼い殺しにされている気分です。副業を解禁する企業は、まだましかも」。危機感が募り、こっそり料理の出前サービス「ウーバーイーツ」の配達員をしようと考えている。

 西区の男性(37)の会社も副業禁止。これまでは不満に思っていたが、記事を読んで「生活のために仕事を掛け持ちしなきゃいけなくなるのは困る」と感じた。人生を豊かにするための副業なら歓迎だが、お金のためだけに働くのは違和感がある。「長時間労働につながるし、副業させることを前提に本業の賃金が安く設定される恐れもある」と危惧する。

 かつてない「女性不況」の中、不安を感じる人も多い。中区の契約社員女性(45)は、失業して子どもを諦めたという記事中の女性に胸を痛めた。自身も就職氷河期世代。仕事を転々とする生活では結婚も出産も望めなかった。今はコロナの影響が比較的少ない業種で働くが「明日はわが身。困窮する女性が増えれば出生率がさらに下がる。雇用の安定が一番の少子化対策なのに」とため息をつく。

 ▽内々定取り消しは無責任/採用制度見直し必要

 就活で苦戦する大学生を思いやる声も相次いだ。福山市の50代女性は、内々定を取り消された女子学生に同情する。「内々定を出すということは一定期間その人を縛るということ。『プラチナチケット』の新卒チケットをつかむための貴重な時間を無駄にした責任は重い」と断じる。

 「先行きが不透明な時代には、景気に左右されない仕事に就くしかない」とつづったのは広島県北広島町の医療職男性(46)。大企業に就職した同級生の中にも、40代で早期退職を迫られた人がいる。「有名大学を出て大手に入っても安泰じゃない。資格を取るなど、学生のうちから自己防衛して」とアドバイスする。

 中国地方の国立大に通う男子学生(22)は、昨年より就活期間は長引いたが、意外にも第一志望の企業に決まった友人が多いという。自身もIT企業に内定。保険業界が本命だったが、コロナ禍でテレワークやウェブ面接が浸透したのを見て「より将来性がある方」にシフトした。「入念に準備した学生と、そうじゃなかった学生の差が、例年以上に開いた気がします」

 「新卒一括採用」の弊害を訴えるのは安佐南区の80代男性。就活を控えた孫が2人いる。バブル崩壊やリーマン・ショック後に起きた採用抑制がまた繰り返されたことに気をもむ。「卒業時の景気に振り回される学生が気の毒でならない。第2の氷河期を生まないためにも、採用制度の見直しが必要」と求めた。(ラン暁雨) 

 【シニアの就労、悩みや不安は】

 人生100年時代、働く高齢者が増えています。「低賃金」「希望した仕事に就けない」など、悩みや老後の不安はありますか。逆に「仕事をして人生が豊かになった」という人もいるでしょう。連載第8部では「シニアの就労」をテーマに取材する予定です。皆さんの体験やご意見をお寄せください。匿名希望の場合も連絡先をお知らせください。

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